ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

ワンシーズンの経験は大きい

なんとなく久々にネットのニューストピックスを開いたら、何やら台風が近づいているようですね。農民なのだからということで、天気とか気にした方がいいのでしょうけど。毎朝おきた時にiPhoneに向かって「山梨市天気」ってSiriさんに語りかけて。「ああ今日は晴れなのか」みたいに天候を把握しております。ちょっと前まではTVないから意図的にYahoo!とかでトピックスはチェックしていたけど、それすらしなくなりました。悪く言えば世間から離れているけれど、情報過多の時代にはちょうどよいのかもしれませんね。

 

今日はすももの摘果がうまい具合に午前中で終わりまして、葡萄の誘引作業に仕事は移りました。誘引作業。ああ誘引作業だ・・・って。何を言っているんだってことなのですが、これって感慨深いものがあるんです。まだ山梨に来てから一年立っていないのですが、ちょうど山梨に来てぶどう畑に出て初めてやった作業が誘引作業だったのです(今年は温暖で成長が早いのですね。なんか葡萄に関わって対してたっていないのですけど、あっというまに季節は巡ったのだなぁと。そんな気持ちを持ちながら作業に臨んでおりました。

 

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休憩中はほのぼのしてます。

 

誘引作業って新しく出てきた新梢を横の棚の針金に留めていく作業です。葡萄の新梢は上に伸びようとするのですけど、それを90度たおしてとめるんです。そうすると葡萄の房ができた時に、皆さんがみたことあるような、棚から葡萄が綺麗に並んで垂れ下がっている感じになると。いうことなんです。なにもしないでいるとつる性の植物なのでどんどんからみ合って大変なことになるのですね〜。結構重要な作業なのです。

 

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ぶどうの花房がはっきりわかるようになりました。

 

 

まあ、去年は心に余裕が無いのと、道具の使い方に慣れていなくて。デリケートなぶどうの新梢が根本からポキって折れることが多々ありまして「うぁ〜また折れてしまった・・・」みたいに、苦手な仕事でもあったのです。でもそれは去年の話、道具の使い方にもなれて、上を向いて作業をしてきたのでスムーズ進むわ進むわで。こんなにこの仕事簡単だっけか?まだ調子にのっているわけではないとは思いますが、楽しい作業に感じました。

 

やはり一年近く農業に関わってくると、多少は筋肉もついて(痩せたとかいわれますけど)身体つきも農業仕様になってきているし、ほとんど表で過ごしているわけですからね。疲労も感じにくくなっていると。そして何より、何をするかを知っている事が大きいです。やっぱり。去年失敗したことは今でも頭に残っているのですけど、こうしたら、このような結果になるという事も理解していて。いやぁ、ちゃんと成長しているんだなと。なんか嬉しい気持ちなりました。

 

sasariki.hatenablog.com

 

ちょうどこの時期は、山梨の農業大学校に落ちましてね。どうしようかなとか時期だったのですよ。たまたま今の師匠のところに辿り着いたので、結果オーライとなってますけど。当時はいやぁ、友人たちに「全然余裕で行けるよ〜」とか調子乗って話をしていたので、どうしよう。口ばっかになってしまうなぁとか、葡萄に関わることもできないから何しようかなぁとか、色々考えこんでいて、本気で海外にワーホリとか行っちゃおうかなとか思っていたし。ようは日本から逃げようとしてましたからね(笑 それはそれで楽しそうだけれども。でも学校に入っていたらいたで、今の状況はないし。長野の方々と知り合うこともなかったわけですからね。自分で引き寄せたというか、なるべくしてなった気がしています。

 

今も気力は充実しているし、週末には何やら新しい方との出会いがあって。このタイミングでこの出会いがあるのかぁと。またまた面白いことになりそうな予感がしています。というか面白くなります絶対。とまあわくわくしすぎて夜寝付けなくなるときがあるくらいですから。嬉しい悩みです。全く。

 

明日の天気はどうなのだろうか・・・。夕方から雨が降り出すとのことですが。平穏に通り過ぎてくれることを祈ります。