ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

マイカーを買いました

ついに買ってしまいました。人間って欲には勝てないもので、やっぱりどうしてもほしいと我慢できないものですね。色々なお店を行ったり来たりして、どれにしようかなぁって悩むのもまた楽しいというか。実際に店頭に行ってみないと自分の身長に合うかとか、グリップをもって確かめたいというかなんというか。「いやいや自分は買わないよ」って周囲に言っていたものの、買ってみるといいですね。やっぱりいいものはいいといいますか、ちゃんとしたものを買うだけで、モチベーションがあがりっぱなしです。

 

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畑仕事の後の夕日がいい感じ。

 

 

ということで、マイカーもとい。マイクヮー(MY鍬)を買いました。クワです。必要な時は借りるだけで、手持ちのシャベルで頑張っていたのですけど。春蒔きの種を買っていたら、もう我慢ができなくなってしまって、買ってしまいまいました。そんないいものを買ったわけではないのですが、鍬を振るのに慣れてない人は、柄と刃の角度が広いほうがいいと聞いていたので、普通にホームセンターで売っている一番安価な家庭菜園用の鍬にしました。

 

 

もうね楽チン楽チン。土を耕起するにも、畝を立てるにも素晴らしく活躍してくれます。実はブドウ栽培をしている私には、鍬を振る機会って実はそんなになくてですね。今日の仕事帰りに一時間半くらい鍬を振っていたら、腕と腰の筋肉の疲労感が半端なくてですね。買った鍬をおろしたばかりだったので、興奮して大振りに鍬を振っていたらそりゃあ無駄なモーションも多くてそりゃあ疲れますよね。

 

畝を立てたのは、いくつか根菜ものをチャレンジしようと思っているから。今まで関わった作物でいいますと、二十日大根、小蕪、にんにく、玉ねぎといったところでしょうか。正直根菜は、成長するに従って土の上に顔を出してしまうので、土寄せという作業が必要になってきます。大根でいうと、頭の部分で青い部分があると思いますが、あれは日光が当たっている部分なのですよね。真っ白な大根を作るには時々土を被せてあげなければいけないようです(もちろん素人が本を読んで得た知識です)なかなかその手間がかかるので小さい根菜ばかりだったのですが、家庭菜園にも慣れてきたのでチャレンジチャレンジ。

 

現在進行形の野菜は、そら豆、スナップエンドウに前述のにんにく、玉ねぎ。5月収穫を目標に年末から面倒をみているのですが、ついにアブラムシが発生し始めてですね。そら豆が被害に遭っております。野菜作りの本を読んでも春先から出没し始めるようです。なんか先端が真っ黒だなぁとよくよくみてみると、アブラムシが密集しているからなんですね。水で洗い流したり、牛乳をかけて窒息させてたりして。なんとかしているのですが、そろそろ木酢液に頼るときがくるかもしれません。

 

けして「有機栽培といいますか、農薬とか化学肥料を使わない農法をやっているわけではなくて、簡単に言うと「満足に野菜を買うお金がないから」畑で種を植えて、自分が食べる分だけ作っているんです。ということで、薬とか余分にコストをかけようと思っていないだけなんですよね。そうやっていると意図せずに「有機栽培っぽくなっていると。

 

最近は有機栽培がだいぶ市民権を得ていて、スーパーでも普通に見かけるようになりました。そうやって自分で選択して購入できるのは素晴らしいことですね。しかし、にわか有機かぶれの人は好きじゃなかったりするのです。意外となんとなく良いよね思って選んでいる人がいて、あんまり「有機」「ゆうき」「ユウキ」ってうるさい人は好きじゃないのですよね。

 

 

というのも、この前なにかのイベントのときに

 

「趣味で畑を借りて野菜を作っているです」

 

って話をしていたら

 

「やっぱり有機栽培なんですか?」「有機栽培をやればいいのに」

 

って言われてたので。

 

「いや別に意識してやっているわけではないですけど」

 

って答えたら、

 

やたらと「すべて有機栽培がいい」「有機栽培の物だけ食べたいですよね」とかうるさい方がいて。しまいには「なんでわざわざ農薬を使って作物を作るのかとか」言っていて、ネットとかで流れているような事をひけらかしていると。ん〜。この人とは友達にはならないなとそこでおもったわけですが。(私は多分ワインとかその他の知識でこの傾向ありそう。被害に遭われた方ごめんなさい)

 

 

実際に有機栽培をされている方も何人かいますけど。みなさん別に有機栽培を人に強制しているわけではないわけです。自分が良いと思っているから作っているのですから。実際に作物を作っている方だったら、いやぁそうなのかぁって思うのですけど。何も作物を作った事がない人とかに、やたらと有機栽培うんぬんを周囲に押し付けられてしまうと、にわかだよなって。自分がよければそれを選択すればいいわけで、周囲にいうことではないのです。

 

 

野菜を作ってみてわかるのは、農薬や肥料ってすごいなぁと思うのです。病気で枯れる、虫がたくさん付く、実がつかないなんて事は普通にあって。そもそも収穫できないって事がります。だから使っているからこそ得ている便益にも気づきます。こんなに安価にスーパーで一定のクオリティーで季節関係なく綺麗な野菜がいつでも買えることは、一昔前の人たちは想像できないであろう奇跡に近いわけです。それが実現している現代は余裕があるからさらに要望、ニーズがでてくると。いわゆる成熟してきたわけです。

 

現代ではさらに上のニーズ。生産者、作り方にこだわった野菜を選びたいということが想像出来るようになって、しかも普通に買えるようになりつつあると。だって形が悪い、虫食い、いつも品切れ、価格が高い。いわゆる規格外の野菜ばかりだったら、有機栽培だなんだっていう前に品質と収穫量の安定した品質の物が至上命題になるはずでしょうから。

 

 

とまあ、変な方向になりましたが。なんでもそうですが。みな価値観が違うのですから。自分の好きなようにやりましょう。ということでいいでしょうかね。

 

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畝をたくさん作りました。

 

さて明日は種を蒔きたいところですが・・・。日曜の天気が悪いので、種が流れちゃうよなぁと思って、やめようかとも思ったり。そうやって悩むのもまた楽しいと。よければ、一家に一台・・・。もとい。一本のマイクヮーがあると、土を耕したくなることも間違いないし。