ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

罪と責任

なんかまた雪が降るんだってさ。

 

ここしばらくは快晴に近い青空の下でのんびり農作業をしているのですが、あれだけポカポカ陽気でも、先週の頭に降った雪はまだまだ溶けることなく、日陰の畑を覆っています。おかげさまで山陰にある畑には車が登っていくことができずに作業の予定を組み替えております。こんなことで大変だなぁと思っている私がいるのですが、雪国といわれる地域の方々はすごいよなぁと思いつつ。いろんな意味で温暖なところで育ってきた私には雪の物珍しさと大変さを未だに味わっております。

 

 

f:id:riki-yan:20160128213959j:plain

標高の高い場所には10日前の雪がいまだ溶けずに

 

そういえば甘利さんお辞めになるんですね。TVもないしネットのトピックスもあまり見てないので、詳しい理由とかワイドショーとかでどんなことを言われているかとかもそこまで興味があるわけではないのですけど。TPPとかも大詰めというタイミングでこんな形で辞任されるというのもなんだか不思議な感じもしないでもないですが、「政治と金」っていつになってもなくならないのですね。

 

 

さて、こういった時にいつもでてくるあるワードがメディアにあがるたびに、なんだかしっくりこないのです。それはですね。任命責任「説明責任」 どうにかなりませんかねって。そもそも任命責任を追及していく」っていう野党さんのお話で何を追及するのでしょうか。また「説明責任」としてはどこまで説明すればいいのでしょうか。もちろん疑惑の全貌をお話する。納得するまでって感じがしますけど。誰が納得すればその責任を果たしたことになるのでしょうか。野党の皆さんでしょうか。国民の皆さんでしょうか。

 

 

その責任とは、首相は数ある政治家の中から、大臣の資質たる人間性やら能力を持ち合わせていることを判断して「任命」しているところに発しているとは思うけれども、任命されたその後の大臣さんの行動までまでは責任をとれないですよね。事前に問題がありそうな方を選ぶわけもないでしょうし(派閥やら何やらはあるのは別として)そもそもその政治家を選んだのは国民だし。とかいろいろ話をしていくと、結局どこに責任があるのかはわからないのですよね。野党さんが「我々は任命責任を追及できました」ということは実績にはならんきがするのですが。

 

 

別に何か主張したいわけではないのですけど。なんかいつも似たような問題が起こるたびに同じ展開、同じ光景を見ているようでだいたい年に数回ある一過性のイベントみたいで。デジャヴ感がすごいのです。多分テレビがあったのであれば、どのチャンネルも同じことを言っているよ。ってなりそうでTV酔いしてしまいそうです。ある程度国会で話をしたのであれば、疑惑がある方を別に追及する機関を作ればとか。追及する場は別に用意しておいてよって。私は思います。言い古されてますが、もっと大切なことの審議に時間を使ってもらいたいものですね。

 

 

これもよく例としてあげられる話で。

 

ヨハネによる福音書「姦通の女」

 

「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」

 

 

 罪の女 - Wikipedia

 

女を連れてきた者を含め、誰一人として石を投げるものはおらず、この女は赦された。

 

ということなんですが。同じようなことをあの国会の場で再現したのであれば、どれくらいの議員の方が石を投げるのでしょうか。石を投げた瞬間に、その石を投げた方が過去にどんなことをしているかを調べ始める人が出てきそうで、それはそれで怖い抑止力になりそうな気がしてしまいます。この話を持ち出した瞬間にも、私の心の中でも過去の罪とまではいわずとも。後悔みたいな事も含め、あの時の出来事は過ちなんじゃないか?ってことが頭に浮かんでは消えていきます。人の振り見て我が振り直せとはまさにことのことだと。

 

 

あ〜怖い怖い。

 

 

 

大好きな時代劇小説の鬼平犯科帳の中で長谷川平蔵がいうセリフがあります。

 

 

人間は妙な生き物よ。悪いことをしながら善いことをし、善いことをしながら悪事を働く。

 

 

 

人によって解釈はいろいろあるのでしょうか、この時代背景では盗人や人殺しをするような人間が、人を助ける場面に触れて言っていました。人のある一面だけ見ただけではわからないものです。だからこそ人間って面白いのだと思うし。そこにギャップが生まれて、魅力になったりもするわけで。周囲が囃している場面で、安易に同調せずに本質を見る癖をつけたいものですね。

 

 

さて、明日は様子見ですが。多分仕事はできずに家にこもることになりそうな予感。天気次第。これも農業の醍醐味なんでしょうね。