ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

たねまき。

あけましておめでとうございます。

皆さんはどのようなお正月をお過ごしでしょうか。

 

意図せずして人生の大きな転機となる年なってしまいました。

それももう昨年のお話。

 

時というのは、何をしていなくても過ぎていって取り戻す事はできないのだけれど、過去に起きた出来事は、時間とともにまた違った面を見せてくれるようで、いかようにも受け取ることができるんです。

 

大好きな鬼平犯科帳の主人公である、鬼平こと長谷川平蔵が身を投げようとしていた女性を引き止めた際にこのようなことを言っています。

 

死ぬつもりか。それはいけない。どうしても死にたいのなら、一年後にしてごらん。一年も経てば、すべてが変わってくる。人間にとって時のながれほど強い味方はないものだ

 

鬼平犯科帳 2巻より

 

ふとした時にその語り口が思い出される、印象深いシーンでした。

 

 

 

さて、もう昨年末のお話です。

 

お仕事最終日はお休みをいただいて、年末に久々に山梨に行ってきたんです。それは山梨の病院の定期検診だったから。だいぶ骨の状態は良い様子。順調にいけば3月の初めには手術となりそうです。手術といっても折れてしまった骨を固定している高価な金属を取り除く手術。気持ちやカラダ的には一息つけているのですが、本当の意味では体の中に入った遺産を取り除いてもらったら一息つけそうです。また腕とかアンパンマンみたいにぷくぷくになったり、手術後にはまたリハビリがあるので、ちょっとだけというか、怖い気持ちもあるのですが。とにかく痛くありませんようにって感じ。

 

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選定の終わった巨峰畑

 

 

病院での検査が終わった後には、一人車を走らせてぶらぶら甲府から甲州市へ。当たり前?のことなんですけど。山梨県なのに山あり県とはよく言ったもので、見渡す限り山に囲まれているんですよね。改めてそう感じました。少し高台の道を走っていると、南アルプス八ヶ岳の高嶺には雲が渦巻き、白く雪が積もっていました。今住んでいるところには富士山以外で雪はないし、周囲を見渡しても、半分は山、半分は太平洋側でポカンと空だけがある感じで、ポカンと空間が空いているのです。また、そこまで気温は変わらないのだけど、やっぱり少し寒いよなぁって。

 

 

まずは甲府の五味醤油さんへ向かいます。山梨で愛用していたお味噌をたっぷり買い込む。うん。買い込む。やっぱりね、あまりお金を使わないながらも、毎回甲府まで行って仕入れていた、五味醤油さんのやまごみそが切れてしまっていてなんとも毎日のお味噌汁に物足りなさを感じていたのです。一人暮らしの時には毎日のお味噌汁が健康の秘訣。とりあえず野菜を収穫したらザクザクっと切って味噌につけて食べてみる。体がお味噌でできていると言えるくらいに食べていたんです。たっぷり自宅用に数キロ買ってきて、快適な味噌ライフが再スタートです。

 

 

もう一件。勝沼の友人が若社長を務めているワイナリーにお邪魔してきました。色々な経過をお話して、ワインを選んでもらって、一本頂いてしまったりとなんとも幸せ気分。ご成婚されて、お子さんがいる話は聞いていたのですが、初めてご挨拶をする事が出来ました。帰り際に敷地内に車のキーを落としてしまって、一人ワチャワチャ探してしまってお見苦しいところを。小さなハプニングもありましたが「今後はたくさん友人を連れて伺います」とお約束して、家路に着きました。もしワイナリー巡り行きたい方がおりましたら、どうぞ。よろしく。

 

 

寄りたいところはたくさんたくさんあったのだけれど、その日は日帰りだったので、申し訳ないながら病院以外には二件だけ。また戻ってくるよと山梨を後にしました。

 

 

いつもだと年末年始にかけて「やりたいことリスト100」を手帳に書いて頑張るぞ〜と意気込んでいたわけですが、なんともまあ手帳すら購入していない感じ。健康第一。まずは何をしようか考えるまでに、カラダを戻すことを考えて、新しい事の種まきの年にしたいと考えています。どんな種をまくのかはお楽しみに。とりあえず。新しいこと云々の前にやっぱり小さな畑を借りて、作物の種をまくのが一番手っ取り早いかも。一番先になってしまうかもしれません。