ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

完全燃焼するとそこにはなにも残らない

パラリンピックも今週末で閉幕となりますね。日本勢の活躍がたくさん伝わってきているようです。オリンピック、パラリンピック、ともに多くのアスリートの人々が頂点を目指すと言う事で、その中ではドラマもたくさん生まれて行くわけです。私は見ている側なので外部から見ている訳ですが。その外部の目からすると、どうしてもこういった話が出てきます。結果として入賞、いや表彰台に上れたかどうか。前評判が良ければメディアからかなり注目される事でしょうが、そうでない場合は、結果が出なければ大々的に報じられる事は少ないように思えます(完全な私見です)

 

        

 

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では外部からではなく、内部。すなわち自分からの目を通してみた場合はどうでしょうか。どこに目標を置いているかによって違うとは思いますが、思った通りの力を出し切れるという事が重視されるのでしょうか。競技が終わり、インタビューを受ける時。力を出し切った人たちは、勝っても負けてもこういった事を言う事があります。

 

「すべて力をだしきり、完全燃焼できました」

 

そう。完全燃焼。よく目にする言葉です。

 

意味を調べてみるとこうあります。

 

  1.  可燃物が、十分な酸素の供給のもとで燃え尽きること。二酸化炭素や水蒸気などを生じる。
  2. (比喩的に)力を完全に出しきること。望みどおりの成果を得ること。「高校生活最後の大会では―した」

(goo辞書より)

 

まさに、2の説明に関しては、冒頭で話をした通りの内容で使われるようです。

しかし、本来の意味でいうと。燃え尽きる。こととあります。

 

また少し読んだ禅の本の中にこうありました。

 

痕跡をとどめず

なにかをするときには、焚き火が燃え上がるように自分を完全に燃焼し尽くして、痕跡をとどめないようにします。

〜〜〜〜〜

自分自身を完全に燃やしつくすのです。完全に燃やしつくさないと、あなた自信の痕跡が、あなたの行動の中に残ります。完全に燃えきらない物が残るのです。 

禅マインドビギナーズ・マインド

禅マインドビギナーズ・マインド

 

 

 

なんというか、キャンプで薪に火をつけた時によく失敗するあれですかね。バーベキューが終わった後に、しっかり燃えているのに、下の方は燃えてない薪が残っていた・・・というような事かな。だからキャンプ場とかに燃えてない木片がちらばってゴミばかりたまって・・・(違うかw 

 

活躍されているアスリートは「完全燃焼できました」といって、後には何も残さない。だから次に進むことができるんでしょうかね。執着をしないから(しないように)勝っても負けても「完全燃焼」「力をすべてだしきれた」と言えるのかなと。だからまた新しいスタートを切れる。そこに心の強さがあるように思えました。私も見習いたい物ですね。

 

なかなか私はいつでも「不完全燃焼」な事が積み上がっているような人間で、いつの間にか忘れている事ばかり(これはこれでいいのかもですが)「完全燃焼」って事は遠くに見えます。

 

私もどこかで「完全燃焼」して、良い意味ですべてを一度リセットできるようにしたいですね。