ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

区切り旅立ち

雨が降ったと思えば、陽がのぞいたり、時折風がビュンビュン通り過ぎて行くような変な天気。そんな中、おばばちゃんの納骨がありました。お墓も立派なもので、おばばちゃんが生きていたら「こんなにいいお墓でなくても良かったのに」って。なんかそう言う気がしてなりませんでした。生前は自分が亡くなった時には、お墓参りにも来ないのだろうなんて、そんな事ばかり言っておりましたけど。実家の近くで全然歩いていける距離なので。帰省した度にお参りに行こうかと思っています。

 

過去にも書いたとおり、祖父母は静岡の生まれではないのです。だから今回初めてのお墓。家族のお墓は初めてだったのです。そう思って、お墓をじっと眺めていたらなんか湧いてくる感情があったのですよ。普段は日本の昔からの風習といいますかそういったことは気にもしないのですけど「将来私もこのお墓に入るのかもなぁ」と思うと。不思議な気分。それも今この世に生きている家族の中で順当に考えれば最後に入るのは私。このお墓を守っていくのも私になるのかもなぁとか。

 

そうやってお墓ができると、地元の意識とかも生まれてくるというか、心境の変化をじわりじわりと感じます。特に静岡に返ってくる理由とかイメージとか全然なかったのですけどね。今の時点では仕事とか、どう生きていくかとかまでは波及していませんが。最終的にはやっぱり帰ってくる想像をしてしまっているので。なんともなぁというところ。

 

何はともあれ、心のなかの大きな区切りでもあったでしょうきっと。

 

 

 

さて。その後は街に出てお茶してからの、お酒の席でした。

 

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今回ご一緒した友人もついに静岡から離れて、新しいステージに進む(予定)ということで、昔の話をしたり、私の近況をお話したりと話は尽きませんでした。知り合って三年くらいなのですが、また彼も私を変えてくれた友人の1人だった事は間違いありません。よく「まちがえて会社をやめてしまった」の類の表現をブログでも度々取り上げるのですが、間違えてしまった理由を作った重要人物でもあります。

 

知り合った当初から、飲食の店長さんだったので。呼び方も店長さんっていい方を通してきたのですけど。1人でお酒を飲めるようになったのも、そのお店があったから。1人で飲む楽しみを教えてもらったのですよねぇ。いやぁ懐かしい。そこで何度終電に乗り遅れて(楽しかったからですけど)タクシーに大枚はたいてきたことか。

 

そこから仲良くなって?押しかけて?てから、ワインが好きだって事を話しをしたら、ワインエキスパートの勉強をしようって、そんな流れになったのです。そこで同じ時期に知り合ったもう一人の友人すでに旅だってますとで三人でワインエキスパートの勉強をして一緒に試験を受けにいった事もあったり。だからこそ、私を含めた三人は「ワイン友達」でもあります。試験勉強についても人生の中で一番入り込んで、マジで勉強してましたからねぇ。試験を受けてなかったら別にワインも詳しくなかったですからほんと。その出来事があったからこそ、ワインのことをより知ることになったわけです。

 

 

で、で、で。

 

その店長から当時こう言われていたんです。

 

「◯◯なら絶対出来るって」

「□□にいっちゃいなよ」

「会社を辞めて、△△をやっちゃいなよ」

 

って、会う度に(と言うのは大げさですが)言われていた思い出しかありません。それも当時の私は真面目で堅物の人間だったので、なんでもできると思い込んでしまったのですよね。お酒の席で「ワイン造りに興味あるんだよねぇ」なんて言ってしまったばっかりに、店長がやっぱり適当に「できるできる」って私をのせてきて。やっぱり真に受けちゃって(笑

 

 

そんな懐かしい話をずっと昨日はしてましたね〜。それでよくよく聞いてみると、新しいステージというのが、私も最近関わっている「地域」の絡みということを聞きましてね。自分はこうしたいんだとかいう話を聞いたり、私がやりたいことがあるって聞いたら。こうしたほうが面白いんじゃないか?ってアドバイスをくれたりとか。私の感覚では持ち合わせていないことばかりだったので非常に参考になりました。そうしていたら、16時のティータイムから時間がみるみる過ぎていって、20時近くまで。話は尽きないものです。

 

 

静岡に帰ってきた時には、彼がいたから街に出ていた部分もあったので寂しい部分もありますが。当時のワイン友達の最後の1人もついに旅立ち(予定)、新天地で面白いことをやってくれると思いますので。期待しながら、私ももうすぐ訪れるであろう2年目に向かって頑張って行こうと。思うのでした。

 

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って。最後にはやっぱり終電を逃してしまって、4時前くらいまで飲んでいて。始発を静岡でまとうとも思ったのですけど。じっとしていると寒い寒い。それなら、なんか歩いても良いかなとか思って。夜風にあたりながら、電車の半分の距離を一時間半くらい歩いて。歩いて。そうこうするうちに、途中の駅が始発の時間だったので、そちらで電車に乗車して。地元の駅にとめておいた自転車で朝帰りでした。おかげさまで今日の私は使い物になりませんでしたが。それもまたよしですよね。