ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

“空き家”ストーリー

昨日は予告通りにおじゃましてまいりました。塩尻へ。このタイミングを逃してしまうと、本格的な葡萄の栽培シーズンを迎えるにあたって、なかなかおじゃまする機会をのがしてしまうと思ったこともあったので。

 

ちなみに今回のイベントはコチラ。

 

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【3月14日(土)13:00】第3段!!「ビジネスホテルみそうをお掃除なのだ!」 | Facebook

 

私自身がnanodaのイベントに参加するようになったのも、空き家のお掃除が初めです。それも東京で山田さんが勉強会の講師としての空き家のお掃除のお話を伺ったことから、興味を持って、別に貢献しようどうこうの気持ちではなく。どんなことをやるんだろうという好奇心からでしたね。懐かしい・・・といいつつも、nanodaに出会ってからまだ半年経ってないですからね。懐かしいって表現を使うにはまだ早いよね。

 

空き家のお掃除と言いつつも、今回はお家ではなくホテルだった場所です。当然客室が点在しているから、お掃除する範囲は広かったです。まずは皆でホテル内の散策からスタート。大家さんにお話を伺いつつ。和室、洋室、お風呂、サウナ、屋上と回っていきます。屋上についた時には、昔の塩尻駅の合った場所を教えていただいたり、当時は周りに高い建物がなかったので、見晴らしが良かった事など聞きながら。こういった話を聞いてから掃除をすると思いを馳せることができるので、お掃除がより楽しくなるからいいですよね。

 

そこからは客室のキーを各自受け取りまして、分担して掃除に当たりました。部屋の床、壁、窓がメインです。取っ手のないブラシ?刷毛のようなもので、数年分のホコリを落としていきます。この作業って重要だったりして。この作業をやると、のちのちの雑巾での拭き掃除の際に、雑巾が汚れにくくなるんです。だからバケツの水もすぐに変えずに済みます。素人感覚ではとりあえず拭けばいいよねってなりがちですけど。今回はお掃除のプロがいらっしゃったので。勉強になり、頭にもすかざずメモメモでした。

 

 

お掃除が一段落したら、大家さんを囲んでティータイム。創業からのエピソードからスタートして、なぜホテルをたたまれたのか。そこからは大家さん自身の思い出も語られながらの振り返りです。いつも思うのですが、とても貴重な機会なんですよね。空き家、シャッター街。人がこなくなったとか、大きなショッピングセンターができたとか。ありがちな理由で片付けられてしまいますけど。その表現に当てはまることのないそれぞれのエピソードがあるわけです。そこにあるのはただただリアルというか現実です。物事の始まりと終わりを知るというのはとても重要で、参加者それぞれの感情に訴えるもの、なにかしらの影響をうけるのではないかなぁって。

 

 

 その後は片付けの総仕上げをして打ち上げへ。

 

 

塩尻の老舗。喫茶かどやさんにて。懐かしいナポリタンをほうばりながら、参加者との交流を深めていきました。まあ皆で片付けをした後に食事をしながらお話をするのって本当に楽しいですよね。話も弾みます。その中で急に山田さんが「今月でお店を閉められるんですよね」ってお話が。突然だったので「え!!」ってびっくりしてしまいました。そこから、店主と女将さんにかけてもらって。なぜお辞めになるのかというとことから、喫茶店の創業のお話。大門商店街を喫茶店というファインダーを通して長年見守ってきたということが伺えるようで、とてもおもしろい。というか。人生お糧になるようなお話を伺うことが出来ました。またとても中が良くて、長年付き添ってきた夫婦の仲の良さの秘訣とかも聞いとくべきだった・・・なんて。それほど見ていてほのぼのしておりました。

 

 

しかしまあ、今回も新しい出会いが!インターンで来ている学生、まさかのワイナリーに努めておられる方、山田さんの地方行脚?で出会った人からと。いやぁ。いろいろな人がきます(さすがのnanoda)不思議な縁だなぁと思ったのは、名古屋から参加された男性なのですが、同じ年の生まれで、自然ワインが好き(お酒が好きみたいです)で、なんとも親しい物を感じたものです。それも相まってか、色々な話をしたり聞いたりしていたので少々うっとおしかったのかもしれません。nanodaでの二次会では素晴らしい塩尻のメルローをいただけたし。普段いつもnanodaで顔を合わせている方とも普段できない話もできたし。久々にすがすがしい休日を過ごすことができました。

 

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塩尻はやっぱりメルローよね。

 

改めて参加して思ったのですけど。参加されている人たちの理由を聞くと「街のために掃除をしに来ました!!!!」って熱くて素晴らしい人達が・・・ってそんな人はいないんですよ(口に出していないからだけかもですけど)じゃあなんで来るかって言ったら「ちょっと参加してみよう」「面白そうだから」「楽しいから」って部分。だから人助け、地域おこしとかって意識はそこまで強くなくて(そのはず)好奇心や自分が掃除をしたいから集まってきているのかなって。何がいいたいのかといえば。

 

やらされ感ではない。自主性。やりたいからやる。

 

これに付きます。そこにはエネルギーが集まってくる。エネルギーが集まる場所に人が集まる。この好循環。なかなかできることではないです。その裏には地道な活動の積み重ねの裏付けがあってこそなんだろうなぁと。改めてその場所に参加できたこと、機会をいただけることのありがたさを感じずにはいられませんでした。

 

 

 

やっぱり人と話をすること。私のエネルギーにつながりますね。家にじっとしていても私は活躍できんわって。当たり前ですね。今回も私のしつこい話に付き合っていただいたみな様に感謝しながら。今日はここちよく眠りにつけそうです。