ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

「地域おこし」に迷い込む

ここ数日は、雪の中での作業が続いています。雪があるだけで生粋の雪降らずの地域出身者は嬉しい限りなのですけどね。雪が残っているところはやっぱり日陰。1日6時間くらいしか陽が当たっていないようで、特に朝は寒いこと寒いこと。最近は剪定後の枝を燃やしながら暖をとってから1日をスタートさせている感じです。今はすももの剪定をしておりますが、やっぱり枝が堅いこと堅いこと。高いところの枝を腕を伸ばして、引き寄せて切るのですけどね。切った弾みで枝がはねかえってくることが。それがまたよく顔に当たること。引っ掻くならまだしもね。ささりますからね。寒い時期には当たるだけでも痛さも倍増です。

 

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太陽の偉大さに気づきます

 

さてさて、最近は色々と画策していることがありまして。やっぱりね。せっかく山梨に移住しているので。なんかしたいよねってことで。今住んでいる地域を含めて、周辺の町の様子や面白そうなことをやっている場所はないかと探していたんですよ。そうすると不思議なものですね。やはりあったのですよ。昔の賑わいを取り戻したいということで試みをした地域もあったりとか。しかも何よりもびっくりしたのは、最近着目されているのか、流行なのか。地域おこし協力隊が隣の市でも活動しているようなのですよね。過去にも協力隊の人とも少しだけ話をする機会があった(別に地域おこしの話をしたわけではない)のですけど、ああこんな人がやっているんだ〜と。

 

地域おこし協力隊とかって、ちらほら雑誌とかでも散見されていたので。ちょっと興味が湧いてみて調べてみたんですよ。

 


地域を変えていく新しい力 地域おこし協力隊

 

まあいろいろ地域で募集をかけているのですけど。いやぁ、夢を叶えられるとか、あなたの力を活かせる!なんて素晴らしい!いやぁ、給料も出るんですね。今の私よりも断然いい暮らしをしながら活動できるんできるとか羨ましい!さぞかし柔軟な発想を持った方々がおられるのだろうと期待しちゃいますね。さてさて、どんな人を募集しているんだろうか・・・。うんうん、採用要項とかみると書類選考、面接、レポート提出とかあるんですね〜。おお、採用にも色々な条件が!ずらずら書いてるものも。定住して農作業員になってほしい・・・その町がやりたいことを実現してくれる人募集・・・。

 

あれ?

(ここからは完全な私見です)

 

 

地域を変えていく力。と書いてはいるものの。本当に変えてほしい地域と、ただ人がほしいという地域に分かれるような印象が。あとはやたらと私が農民見習いになってから、やたらと聞く六次産業化の文字が並んでいる・・・。とね。夢追い人が紛れ込んじゃいそうな気もw

 

どんな身分でお前はそんなことを言っているんだと。怒られてしまいそうです。ごめんなさい。

 

やはり定住が最終目標になっているのがほとんどで条件ですね。それで6割の定住率とのこと。6割って多いようで少ない印象でした。本当にその地域に住みたいかどうかって、やっぱりその地域に行ってみないとわからないと私なりに思っていて。いろいろ旅してまわってみると、何度か経験として「ああ、この町はとてもいい場所だな」「やばい!住んでみたいかもしれない」って思う瞬間ってあるわけですよ。それって将来が想像できるとか、自分が望んだ生活ができそうだとか、そんな顕在意識で感じたことではなく、直感でいいなぁって思える場所が。

 

そうすると、自然とその町の何が良かったんだろうって。誰に言われるものがなく調べるわけですよ。そして調べていくうちに、住んだらこうなって、こういう将来になるのだろうなって後から想像が湧いてくる。それでその想像はポジティブな要素に満ち溢れたものになるだろうな。って。

 

これまた、理想論ばかり書いているなお前!といわれそうですね。

 

よく私が言うのですけど(って好きな本からの受け売りですけど)

 

「義務になった瞬間にモチベーションは続かなくなってしまうよ」

 

お役所仕事(悪い言い方ですが)の延長線上になるような地域おこし協力隊になってしまう、逆にそのような地域おこし協力隊を育ててしまうようではどの地域にいっても得るものも少ないし、ましてや変えることなんてできっこないだろうって。また何々をやりました!ってことはよく目にするのですけど。失敗の事例とか見えないので。経験が本当に生きてくるのかなぁとか(まだ始まったばかりのところもあるのでなんともいえませんね)

 

これから地域おこし協力隊は増えていくということらしいですけど、それだけ地域おこし協力隊経験者がでてくるということ。その人たちが周囲にどう伝え、どのような生き方をしてくるかがそのままその後の印象につながり、反応が地域に跳ね返ってくるわけですからね。怖さすら感じますね。

 

自分は面白い地域の前に、面白い「人」の周りに人は集まってくると考える人間なので。やっぱり面白い人ってなかなか普通には寄ってこないから、どこかから引っ張ってくるのは良い方法なんだなぁと(ある地域のカリスマさんを想像してしまいました)

 

どんな人が、どんな気持ちで、何をやりにきて、幸せを感じているのか。

 

実際に地域おこし協力隊で活動されている人に話を聞いてみたくなるから不思議ですというか、そんなことばかり聞きたくなっちゃう私はおじさんですね。まったくw

 

ほんのちょっぴり色々な人に恵まれて、他に地域に遊びに行っているだけの人間なのですがね。それでも、各地域の面白い人たちを見てきたので少しばかり書いてみましたということです。はい。

 

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チェーンソーめっちゃ疲れるね。痩せるよこれ。

 

 

さて。そろそろ剪定作業も終盤戦ということで。その後はまた仕事が緩やかになりそうな雰囲気になっています。それに呼応してなのか。2月の中旬以降はたくさんのイベントが多くの場所で開催されるようですね。実感としても2月を超えてくると暖かくなってくるイメージがあります。人が動き出したくなる時期ということでしょうね。私も今月が終わればうちのおばばちゃんの四十九日。それが過ぎれば気持ちの中とっかかりもひと段落つけそうですからね。すぐに動けるように準備とエネルギーが溜まておかねば!