ふらりと西へ
今日は車の一年点検の日。朝はのんびりがっつりご飯を食べて、着替えてディーラーに向かいます。かれこれ今の車は5、6年乗っていて。結構遠出もしたんですよね。よくわからないけど、点検やらオイル交換やらマメにやっているだけでも。全然故障することなく乗れているのだから、ありがたいお話ですよね。
今日は10時に車を預けた後、街の中はぶらぶらしようと思ったんですよね。別に見たいもの、買いたいものはなかったのだけれど。つい先日上田に行った時にこれまた5年くらい使っていたブルーのNORTH FACEのバックパックのチャックが壊れてしまったのですよね。メインのチャックじゃないけれど、小物を入れる場所ががばがば。なんだかこれも古いものを捨てて、新しいものをという暗示なのかなぁって思って、一件だけバックパックを見に行ったのですけど、ちょっと自分が求めているジャンルのものがなかったので、今回はお預けに。
そうしたらなんか、静岡にいてもしょうがないなぁって思って、とりあえず電車に乗って、西か東へ行こうと思って静岡駅まで歩き出したんですよね。ちょうどその時にふと頭に浮かんだのが、三島と浜松だったのです。
三島(上り)
前に教えてもらっていたヴァンナチュールを扱っているルカワインさんに伺いがてら、三島大社にいってお参りコース
浜松(下り)
浜松餃子を一人食べ歩きながら、久々に塩尻で縁のあった方のショップへ出向く
特にどちらにしようとも決めないまま改札の口についたんですよね。そうしたら三島方向へ向かい電車は、途中の興津が終点。対して浜松方面はちょうど改札の上の電光案内に浜松行きの電車が来ているみたい。ん〜。タイミング的にはどっちもどっちだなぁって思っていたら、浜松行きの電車が9分遅れになっていて、なんだか私を待っていたかのように感じられて。エスカレーターを上って、ホームに着いたらちょうど電車が来たんですよね。うん。今日は浜松だなぁと。どうせ帰りは車に乗って帰らないといけないので、ワイン屋さん行ったら試飲したくてたまらなくなってしまうし。これが今日の正解だったんだなぁって。
とことこ鈍行で静岡から浜松まで一時間ちょっとくらい。ちょうど私が山梨市に住んでいる時に最寄駅から高尾、八王子まで行けるくらい。音楽を聴きながら、中国古典を読んでいたらあっと今に浜松につきました。
なんだか電車に乗っている時には、背中に浴びる日差しが強く感じて、今日はポカポカの陽気でいいなぁと思って、浜松駅のホームに出るとなんだかイメージと違う。確かに日差しは暖かいけれど、ものすごい風。かぜ。カゼ。寒いというよりか、冷たい。頬が冷たい。痛い。そんな感じ。
一歩進んでは風に吹かれて三歩下がって、また一歩進んで(というイメージで)とりあえず、目的地へ向かいます。
過去に書いたブログを眺めてみると、もう三年前になるんですね〜。あっという間。
かつては塩尻でやった「まちの教室」でゲストで来ていたんです。懐かしい。
とっても素敵なコンセプトのセレクトショップ。
最近は全然話題にもしていなかった「街についての話」をしたなぁって。
今の浜松の今はどんな感じですか〜。街で面白い取り組みとかあったら教えてください〜。自分たちの若い世代の人たちと自分を比べると感覚の違いはありますか〜?なんて、根掘り葉掘り聞いてしまった感じ。
なんだか、今の若い人たちはとっても頭がいいって話題に。
新しいことをやろうとする感覚はあって、現実的な面まで全てが見えてしまうから。結局やらない選択をするとか。短期的で終わってしまうみたいな話も。
ん〜。自分なんかも、頭がいいか悪いかはわからないけれど。詰まっていないので、とりあえずやれそうな気がしたら、前に進んでしまうのですよね。結構遠回りもして、その挙句にたどり着かないなんてものも、度々。でも、きっと大丈夫っていう感覚ってとっても重要なのかなって思って。ある程度の適当さと、楽観性。よく言うと肩の力抜くことができているって大切だよなぁと。
入居しているビルは、戦後間もなく建てられたもので、だいぶ歴史を感じるのですが。面白い方々が入居していて、そちらを回るだけでも一日が過ぎてしまうくらい。かつて浜松は戦争時に大規模な空襲によって焼け野原になってしまった過去があって。当時戦後復興をしていく中で、当時の地主さんたち、有職者の方達が資本を出し合って様々なビルを建てたそうなんです。しかし現在に近づくにつれて、再開発などによって、街の導線が変わって、人通りが少なくなったり、昔商店街だったところから賑わいが消えてしまったのですよね。ビルなんかは取り壊しされて新たな建物をへ!ってところがある一方で、むかし複数の人で建てたビルは一人の一存ではビルの取り壊しができなかったり、手続きが面倒だったり、ひどい場合には権利者がなくなったり、消息不明となってしまってどうしようもないと。
なんだか、田舎の耕作放棄地の地権者が見当たらないよ〜っていうのと似ていて、ニヤリ。
そうそう。お話をしていたら、いつの間に2時を過ぎていたんです。お腹もペッコリだったので。おすすめのお店を伺って。ご飯を食べて帰ることにしました。そうしたら、たまに食べたくなるスリランカカレーのお店を紹介してもらったので、すかさず行ってきました。
スリランカカレー。ちょうど入院生活から開けたばかりの時に、Huluで「旅猿」という番組でスリランカカレーの旅をやっていて、おいしそうだなぁ。おいしそうなんだよなぁと指を加える雰囲気でみていたのですが、今日がそのタイミングだったのですよねきっと。
スリランカカレーって、とにかくね。色々混ぜ混ぜして食べるということで。でてきたプレートに乗っているものを少しずつ混ぜ混ぜして食べてみたんです。そうそうお米はタイ米?というか細長いやつ。そこへ、サラサラしたカレーをかけて混ぜては口に運ぶ。おお。おいしい。すぐにまた次のスプーンを口に運びたくなる。そんなはまってしまう感覚なカレー。決して広い店ではないけれど、素直にまた行きたいと思う素敵なお店でした。
とまあ、四時前には浜松から電車にのって、帰途へ着いたので滞在時間は正味三時間ちょっとだけど。リュックが見つかっていたら、きっと今日のぶらり旅はなかったことを考えると。やっぱりやっぱり。今日は浜松日和。そんな気がした日曜日。