ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

誰のお口へと

葡萄の剪定もいよいよ後半戦といったところ。まだまだ朝は寒く感じますが。日中はだいぶ暖かく感じる日が続いております。また、日中あまり日が当たらない畑は終わらせることができたので、あとは南向き斜面の温かい畑だけ。ずっと日が当たっているだけで指先、足先、頭先と。先という先がとっても楽チン。背中に太陽があるだけでなんと心強いことか「もうすぐ春だね」なんて言っている人も周りにちらほら。外でお仕事している私からしても、春が近いづいているのがわかります。気温だけでなく。耳からも春の足音が聞こえます。というか。鳥さんたちが賑やかに鳴いてますから。

 

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 チェーンソーでバッサバサ。結構重いです。

 

そうそうまだまだお仕事的には忙しくはないので、色々なセミナーやらにでておるのです。最近だと果物の輸出のセミナーやら、新規就農者に向けての就農して数年経った方のお話をきいたりなんて。

 

 

輸出をするとしたら。

 

果物を輸出するってどういうことかとか。そもそもどんな国に輸出されているとかいないとか。初めて知ったのですが、日本の果物の輸出量No1って不動の「りんご」なんですよね。明治やら大正やら。かなり昔から輸出をしているというのはびっくりでしたが。

 

 

あとは放射能の問題。未だに特定の5県に関しては輸出を禁止されていたり、その5県以外でも証明書やら検査証やらと。影響はまだまだ大きく。難しいのだなぁという印象。解禁されている地域も増えてきているようですが、それでも一週間以上かかる地域であったり。いくら政府が安全ですよっていっても。それは日本内での話ですから。「安全」って本当に難しいことですよね。

 

  

あとはやっぱり、各種手続き、運ぶためのコストやら。相手の国に到着するまでに多くの人、企業が関わるので。どうしても価格乗ってきてしまいます。そうして割高になった果物は誰が買うのかといえば、その国のアッパー層なんですよね。「自分が作ったものを誰に食べてもらいたいのか」という観点からみてみるとどうでしょうか。最近Netflixで見ていた美味しんぼの中でも、会員制である美食倶楽部のシェフがハンバーガーを開くというエピソードの中で、美食倶楽部では会員である富裕層にしか料理を食べてもらうことができない。もっと色々なひとに自分の作った料理を届けたいという理由からハンバーガー屋を開く、なんてこともありましたから。

 

 

日本はこれから人口が減ってくるといいます。その分胃袋も減っていくということ。その反面アジアの大半の国は人口が増えていくようです。いいものを作っていれば売れるんだという人もいるけれど。その「いいもの」を食べるひと、買える人が日本にはそもそもいなくなってしまうかも・・・。こうやって未来のことを考えるだけで頭の良い運動になりますよね。

 

 

就農して数年たつと・・・

 

皆が共通しておっしゃっていたのは「周りの人はいつでも見ている」ってことでしょうか。はじめは色々とああだこうだ言われるけれども。草刈りやら一生懸命に畑で作業している様子を見ていくうちに信用が生まれてきて・・・。ってこれまでも、農務事務所、市役所、農業委員会、その他多くのところで言われているところですが。みな口を酸っぱくしていっていたので。当たり前の積み重ね。大事ですよね。

 

 

となんとも珍しくそれっぽいことを書いてしまいました。いつもより肩が凝るわけです。

 

 

野菜畑の方は、できる畑から寒起こしをしています。凍った土を掘ってはひっくり返していくのですが。まだまだ標高の高い畑に関しては「永久凍土かよ!」って思うくらいにカチカチ・・・いや、ガッチガチに凍っているので耕すことすらできません。スコップが普通に跳ね返りますからびっくりしてしまいます。

 

ジャガイモの種芋がホームセンターでもだいぶ並ぶようになってきたのをみて、去年はジャガイモを作りすぎたという嬉しい反省があるので。今年は少し控えめにして。他の芋類を植えてみようかと思ってみたり。こちらは楽しい創造しすぎて、結局たくさんとれるか、全滅するかという結果が多いので。もうちょっと植えたいな、食べたいな。と思うお野菜たちを選んで作っていけたらと思います。

 

 

ちなみに、先日野菜の雑誌でみた、三尺ささげが頭からはなれません。

 

 

三尺ささげ (春まき) (262)

三尺ささげ (春まき) (262)