ほどほど "農民" 絵日記

なんかいつの間に農民になっている人

人生で一番嬉しかった日

ぶどうの剪定作業は終盤に入りつつあります。週の頭は雨が降った事もあり。今日は空気に程よく湿り気があり。ちょっと早いけれど。冬の厳しさではない。これも俗に言う三寒四温にあてはまるのかもしれないけれど。私にとってはなんだかいち早く春の訪れを感じたような気がしました。

 

f:id:riki-yan:20170131233228j:plain

昨日の雨で日陰の積雪はすっかり溶けてしまいました。

 

 

どうにもならないこと、どんなに頑張っても覆すことができないような事に出会った時。みなさんだったらどうしますか。代わってあげたいけれど、代わってあげる事はできない。助けたくても励ますしかできない。ただただ時間だけが過ぎていく。気持ちばかりが焦って、どんどん追い詰められていく。そんな大切な人を失うかもしれないという恐怖ほどに強大なものには今まで出会った事がありませんでした。

 

将来への不安、お金への恐れ、ここままでいいのだろうかという焦り。何かをしなくてはいけないというような恐れ。そんなものは全然比じゃない。自分が動けばなんとでもなるようなことは恐怖でもなんでもない。

 

 

人生で初めてその場に対峙した私は、ただただ祈る事しかできませんでした。大丈夫。きっと大丈夫。よくなるから大丈夫。寝る前に、朝起きてから、仕事をしている時でも。ずっとずっと「大丈夫。大丈夫」「きっと大丈夫」そうやって悪い想像が頭をよぎるたびに必死に必死に口にだすんです。そうやって相手のために祈っているけれど。本当にただただ自分に言い聞かせているだけ。それ以上でもそれ以下でもなく。無力な自分をただただ感じるしかありませんでした。

 

 

そうして最終的にたどり着くのは「後悔だけはしないようにしよう」という気持ちだけ。あれをしてあげればよかった。こんな言葉をかけてあげたかった。「◯◯しておけばよかった」という事はなくそうと思って。少しでもいい思い出を作ってあげようって。あの人はこんな人だったよっていってもらえるように。その一心でやれる事をやるんです。

 

 

 

 

そんな時。心の支えになったのは太陽の力です。

 

明けない夜はない

 

どこかで聞いた事のあるような。何かの本に載っていたような。一見ありきたりのような言葉だけれど。日が昇ってくるたびに希望を感じるんです。夜には不安や、心配事が少しでもあるとどんどん増長されていく。考えないようにしよう。いい事を考えよう。そうやって湧いて出てきた小さな光も、たちまち闇に飲まれてしまう。そんな事を繰り返しているといつの間に眠りについている。けれどふと目がさめると明け方には遠い日をまたいだくらいの時間。そうしてまた眠りにつけずに悶々とする時間が延々と続いていくようです。

 

 

それでも外が明るくなってきて、部屋にも日が差し込んでくると希望が湧いてきます。大丈夫なんだという気持ちに確信が持ててくるから不思議です。

 

 

今日は審判の日でした。朝からずっとそわそわしながら待っていました。「大丈夫。大丈夫」と繰り返しながら。今日はとっても綺麗な快晴で。青々とした空が広がっているのに。気持ちがそれを素直に受け取りません。ただただ虚しさだけが私の心を覆っていくかのようでした。そうやって悶々としながら仕事をして昼下がりに差し掛かろうとしたときに。その審判が下されました。

 

 

「生きられる」

 

 

この言葉を見た瞬間に。今まででにないような感謝の気持ちと、普段は思っていないのに「神様ありがとう。仏様ありがとう。みんなありがとう」と、「ありがとう」という言葉をなんどもなんども繰り返し口にしていました。そうして次々と頬を熱く流れていくものがありました。普段は涙なんてぜんぜん流さないのに。流さないと決めているのに。ただた嬉しくて涙が止まりませんでした。

 

 

小学校のとき。とっても怖くて厳しい担任の先生に言われたことがあります。私は怒られると反射的によく泣いていました。そうやって怒られて泣いているたびにこんなことを先生が言っていました。

 

「男はな。悔しいとか悲しいとかで泣くんじゃない。男が泣いていいのはな、本当に嬉しいときだけだ。死ぬまでに何度もあるもんじゃないんだぞ」

 

そうやって最後は優しく諭してくれたのを覚えています(めっちゃ怖かったけど)

 

 

今日はその人生の中、数少ないうちの一つだったようです。一生忘れることのできない日です。

 

 

世界は心の投影

 

 

しかし恐れていたことは起こりませんでした。

 

運が良かったのか、はたまた自分が引き寄せたのか、もうそうなるように決まっていたのか。考えれば考えるほどわかりません。しかし起きたことは必然であるのであれば、私に何かを気づかせるためにこの機会が与えられたのでしょうか。ますますわかりませんが。今日ほど感謝に満ち溢れた日はありません。

 

 

今の自分なら、どんなことでも、苦労でも乗り越えられる。できるような気がします。

 

今日という日にありがとう。

全ての人にありがとう。

生きていることにありがとう。

 

 

本当にありがとう。