ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

逃げ癖

のんびり剪定作業をしていたら、いつの間にか一週間過ぎていたというところでしょうか。昨日大寒だったこともあって、だいぶ冷え込みが厳しく感じますね。畑にいるときに吹き上げる風も乾いて、肌を刺すように感じます。この山梨くらいじゃぁ、まだいいのでしょうけど。おかげさまでおうちに帰ると寒いので、早々に寝床に潜ってしまいます。起きているとただただ灯油を消耗しているだけのようにもみえますから。

 

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頭は冷えひえ

 

最近は頭と手足先が冷えてなかなか眠りにつけないからか、よく夢をみるんですよね。あんまし自分は夢をみることは少ないのですけど。よく見るのよね。ここ数週間ずっと。夢の内容はまちまちで覚えていたり覚えていなかったり。でも意外と昔の情景の断片がちょいちょい顔を出しているようで。夢をみた次の日なんかは、畑で剪定をしながらそのことを考えながらってことも。

 

 

 

小学生の頃、地元のサッカー少年団に入っていたことがあります。入った理由は忘れてしまったのか、もう今はわからないけれど、小学校の1年生のとき入団したんですよね。自分からやりたいと言ったのか、親が何かしらの意図を持っていれてくれたのか。あんまし自分って習い事で続いたものって少なくて。自慢?できるのは習字が8年くらいで、ちょっとばかし字がうまいってことくらいで。それに次ぐのがサッカーって感じ。特段その話にならなければ、サッカーをやっていましたってことはいうことはないです。

 

 

でも小学校6年生の時に辞めてしまったのですよね。ちょうど父親が単身赴任で東京に行くことになってお家の負担が増えるから。ということになっておるのですけど。いやになっちゃったんですよね。自分が下手くそだったのか、楽しくなかったのか、周りとの競争が辛くなったのか。逃げるようにフェードアウト。まあなんとも意気地なしなことって。今も変わらず意気地がないというか、体の細さに比例して、肝が小さいままなようで。

 

 

行きたくなくてというのも、徐々にそうなっていったというところでして。過去には行きたくなくて、お家で寝たふりしたりとかしたりしてたんですけど。それが続くと、まあ親父にはすげー怒られて、脅されてみたいな感じでなんとか行かせようとしていたみたいなのですけど。まあ泣きながら次は行くからって言っては、また一度休むと、二度休むと。みたいになって。またひどく怒られて。それを見ていたおばばちゃんになんどかばってもらったことか。その光景は未だに鮮明に覚えていますから。

 

 

そんなことが続いていると、当然自分のやりたくない気持ちよりも、恐怖が勝ってくるんですよね。親父に怒られたくないから我慢してサッカーをやってたみたいでしたから。当然そんな理由でサッカーをやるようになると、まあうまくならないですし。練習にも身が入らないんですよ。もう最後の方とか練習早くおわんないかな〜ってずっと思ってたようにも感じますし。でもね、親父が怖いから辞めることができないんですよ。辞めるなんて言ったらどうなってしまうのかって。続けるのも辞めるのも選べないから少年の私は辛かったと思います。

 

 

だから、ちょうど父親が単身赴任でいなくなるっていうのは、ラッキーだったんですよね。辞めても怒られることはないし、外から見れば前述の通り親の負担だからっていえば辞めれそうな気概がありましたから。結局正式に辞めたのは、練習にずっと行かないって言い続けて、最後の最後に母親に「あなたどうするの?サッカーやめるの?」って聞かれて「やめる」って言って、母親に少年団の人に言ってもらって辞めた。と記憶してます(あってるかしら)

 

 

今思えば、そこから何かをやるというのも、辞めるというのにもはっきりしないような癖?が付いてしまったようにも思います。ずるずる引っ張る性格というんですか。おかげさまで?社会人になってからはだいぶ苦労をしまして。失敗したときには全然動けなくなってしまって、対応が遅れてしまったり。それが続いてしまうと他の仕事にも影響が出てしまう始末で。もうなにやってるんだねって感じで。しかし相当当時の社長さんにかなり厳しくしていただいたようで(周りは心配なくらいに怒られていたそうな)

 

 

かなりきつく当たられたとしても、大丈夫な耐性がついてしまいました。なおかつだいたい相手の顔色とか、雰囲気とかを見れば、今日の機嫌とか、調子の良し悪しがなんとなくわかりますから。(というか察しているので臆病なだけかw)なので、いいのか悪いのかわからないけれど。よく私は「上からひとを見ている」「行為を指摘せず、人格に当たる」「とにかく声を荒げる」という人にはどうも今でも抵抗が出てしまって。「苦手だやぁ」って、友人に漏らすことが時々あるかと思いますが。これもその原体験の一つなんでしょうね。

 

 

なんて、畑で一人考えているわけですから。そりゃああっという間に1日過ぎちゃうわけれど。結局最後には「まいっか」ってところなんですけど。きれいにまとめれば、「だから今の自分があるんだなぁ」って場所へたどり着くので、私は毎日幸せなようです。今日も平和でありがとうですね。

 

 

本当に困っている時に助けてくれた人のことは忘れないといいますが、こうやって小さいながらにも絶体絶命って、もうだめだって思った時に、助けてくれたおばばちゃんのことは一生忘れませんもんね。その後もいろいろな時に助けてくれた人がたくさんいるけれど。こうやって思い出したってことは、ちょうどその人たちにあって、感謝を伝えるタイミングなのかもしれませんね。

 

 

って勝手に解釈して。今日も夢の中に入っていきそうです。