嵐の前のワンコール
ぶどうが本格的にシーズンインとなりました。冬場のあいだ殺風景だった畑にも徐々に緑が見え始め。にょきにょきと新梢が始めています。ここからは一気にぶどうの生育が進むのであっという間にぶどうの葉が山々の棚を覆っていくことでしょう。今週の頭からは、芽かきの作業となりまして、副梢を取り除いたり。いらない新梢はポキポキと取り除いています。今では芽かきをした新梢は天ぷらにして食べるようになっているらしく。近くの農協の販売所ではワンパック100円程度で売っています。保存がきかないので、産地だけの楽しみ。これも春の味覚に定着していくのでしょうか。
新緑がまぶしい。
さて。おとといの日が暮れるころ。仕事もおわって帰路につこうとした時。「明日はなにやら天気が悪いみたいだよ」ってことで「明日はお休みにしよう」となりまして、次の日がお休みとなりました(実際は深夜から明け方の雨で収まってしまったようですが)ここのところ急に暑くなったので、ゆっくりしながら寝ていようかなぁと家に着いて一息ついた時。
一通のメールが来たんですよね。
「明日仕事?」
このメールが来た瞬間に明日のお休みがどうなるか決まったのでした。
絶妙です。まったく。
1日目の夜から、2日目の夕方まで参加してきましたよ。
実は今回、久々に名古屋からいらっしゃる方がいてですね。ありがたいことにお声がけしていただいていたのです。その方とは以前他のイベントの際に一緒に掃除をしたことがありまして、同年代ということで意気投合(していたはずw)いたしまして、その後なかなかお会い出来る機会がなくて「また一緒にお酒を飲みたいですね〜」なんて言っていたわけです。はじめ連絡をいただいたその時点では「仕事があるので参加することができない」と。お断りの連絡を入れていたんです。しかし、今回仕事がお休みだったのですから、これはいかねば!と。こっそり。内緒で。向かいました。
もう一年以上前なんですね。これまたあっという間です。
nanodaについてからは、いろいろと聞きたいことがあったので。根掘り葉掘り、仕事のことやら、プライベートのことやらとつもるお話をさせていただきました。やはり同年代の方で面白いことをやっていると、やっぱり一層気になるもので。SNSなどで近況を見たり、何かしらご活躍の噂を聞いたりするだけで。私ももっともっと動いて、面白いことをしなくては!と、よい刺激と、エネルギーをいただけるものです。今回いろいろとけしかけてしまったので、言った分だけ私も動きたいと思います。はい。
これからの活躍に期待しちゃいます。
その後、次の日の朝は初めてのヨガを体験させていただきました。今回ゲストにいらっしゃっていた先生のなんとも魅きこまれるような声に合わせて、呼吸を整えながらカラダをゆっくりゆっくりと伸ばしていきます。私の友人(特に女性)がヨガ教室に通っている方がちらほらおりまして。皆、口々に「ヨガってとってもいいよ〜」「とってもリラックスできるよ」なんてよく聞く話で。正直に言うと・・・、なんかヨガやっているっていうと、なんかいい趣味だなぁって印象もあるし、ストレッチと何が違うの?なんて思っていました(ごめんなさい)
しかし、百聞は一見に如かずとはよく言ったもので。ヨガって恐ろしいです。いいんです。そうとってもいいんです。本当に皆にオススメしちゃうのもわかるし。やるまえと、やった後のカラダの軽さと、一体感が半端なかったです。こんなに効果のあるものなのかとびっくりしてしまいました。私はとくに、首、肩、腰。案の定パソコンに向かう時の姿勢もわるいし。ぶどうの棚の下で見上げながら作業をしているので案の定ガチガチなのです。それがもうとっても楽になりました。
しかしそれはやったあとの話で・・・
「気持ちの良いところでとめてください」
という場面が何度かあったのですが。
「先生!痛すぎて気持ちの良いところが見つかりません!」
と先生に言えなかったので、ココロの中で小さく叫びながら、歯を食いしばりながら。一生懸命、ヨガのポーズを取っておりました。もしやすると農作業より辛かったかもなんて(笑
時々、考え事や、ちょっとした不安があるときには、寝床の上で胡座をかいて自己流で瞑想をやったりしているのですが。ヨガを通してもう少し呼吸の仕方を学んだり、先にリラックスをした状態でやったほうが、絶対効果があるんだろうなぁ。ヨガを始めてみようかなぁと思うのですが。やってしまったら絶対にはまってしまう自分が鮮明に想像できてしまうので、農作業が落ち着いたら、本格的に始めてみようかしらと思っています。
そうしてヨガをやっていたらあっという間に時間がすぎて、お昼前。先に帰る方々を送るとのことで、一緒に向かい。駅内のお蕎麦やさんでお昼となりました。そろそろ私は帰ろうかなぁと思っていたのですが。一度小休止になり、ゲストでいらっしゃっていた方が一人で行動される様子だったので。ちょうど奈良井宿のお話も出ていたので。一緒に行きましょうとお誘いして、駅からそのまま奈良井宿へとアテンドさせていただきました。
そういえば。奈良井宿をアテンドするの何回目だろうか・・・。と住んでいない私がアテンドするのはいいのか・・・。とちょっと不安を覚えつつ、私がアテンドしていただいたときの光景を思い出しながら、説明もそれっぽくすることができました。
まっくす こと 東 信史さん
実は何度か知人のFBなどでお顔を拝見したことがありまして。絶対面白いことをされている方なんだろうなぁと思って。奈良井宿への車中で、いろいろと質問をさせていただきました(といいつつ、私の話を半分以上聞いてもらいました。ごめんなさい。)
どんなことをやられているか興味のある方はリンク先をご覧いただくとして。私の印象を少しだけ。
見た目だけで抱いた印象は、とにかく笑顔でほんわかしていて、何を考えているかわからない。という感じ。私って悪い癖でというか、習慣からか話している相手の顔の動き、カラダの動作を観察して「今この人は◯◯を考えているんだろうなぁ」と。勝手に想像しているのですが本当に読めない。わからない。だからこそ余計に気になってしまって。
お話をしていくなかで、まず感じたのは。聞き役に徹するということでしょうか。ファシリテーターを数多く経験されているというのもあるのかもしれませんが、相手の話をさえぎることをなく、淡々と相手をみて聞いているんですよね。聞いている表情は真剣なのだけど、和やかに受け取っているような。それにプラスして相手に威圧感を与えることがないんです。だから相手はどんどん話をしてしまう。また、参加している人にアドバイスをしているときに横で聞いていたのですが、先見性を持った話、視野の広さをひしひしと感じまして、とても賢い方なのだろうなぁとも。
過去の問題解決のお話も聞いていたのですが。どこにどう働きかければ、物事が進み出すのか、人が動くのかという「作用点」としっかりわかっていて。そこには何かしらの力は加えるけれど、しっかりみんなを巻き込んで。関心をしっかり持たせる、自分ごとにさせることの重要さを発見できました。
まあ私はといえば。今回もそうだったのですが、話をしているなかで自分の好きなこと、気になることになると一気に喋ってしまうのです。要は興奮してしまうと話が止まらなくなってしまうのです。それが良い、悪いではないのですが。年齢を重ねたせいか「多分俺ってうるさいし、しつこい喋りをしているのだろうなぁ」と感じることが増えているところに。とても落ち着いてお話をされているまっくすさんをみたら。我が身を振り返ってしまいました。農民ってやっぱり寂しいんだと思う(いいわけです。)
今回は4周年企画だったのですが。私もいつの間にかnanodaに出会ってから1年半くらいたっています。過去にも何度か触れていますが、連絡がくるときっていつも直近なんですが、だいたい次の日が何かしらの理由でお仕事がお休みなんですよね。どうやってそれを知っているのか、感覚で分かるのか。いつも不思議でしょうがないのですが、やはり何か持っているんでしょうね。きっと。
なんか塩尻に行くのも慣れたものになっていますし。塩尻まで約110kmあるのですが、当日に連絡がきても、行けちゃう距離だと錯覚してしまっていますし。慣れって恐ろしいですよね。
いつも外からのお客さんが多いこともあって、いろいろとnanodaに関していろいろとおっしゃる方がいると思いますが、やはり塩尻という土地柄、中山道、宿場町。歴史からみても人が交わる土壌があるのかなぁと。行くたびに感じます。実は過去を振り返ってみたら、nanodaと同じような場所があって、動かしている人がいたんじゃないかなぁと想像してしまいます。
外から見えれば「ああ、まちおこしのあれだよね」って枠に入れられてしまうのですが、そんなよくわからない小さな枠に収まらないような。不思議な魅力がnanodaにはあって人を惹きつけるのかもしれないなと。改めてそう感じました。関係者の皆さん、3日間お疲れさまでした。