ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

休日も畑にいます。

しばらく御殿場におりました。以前ちょっとした農産物を販売するために小屋を建てたのですが、先週の強風にあおられて、飛んで行ってしまったんです。それも数十メートルも。どんだけ強い風が吹いたんだよ!ってことなんですが。急遽立て直す必要が出てきたんです。当初は1日で建て直せるだろうって思っていたんですけど。想像以上の惨状でして、結局月曜から水曜まで泊まりがけとなりました。ポジティブ能天気な私はあんまり疲れたっていわんのですが「いつ終わるんだろう」と、先の見えないことをしているとさすがに堪えますね。

 

 

今日は天気が崩れるということで、お仕事がおやすみでした。しかも午後から雨が降る予報と。こんなタイミングの良い時はないと思い。すかさず朝からホームセンターをいったりきたり。ハシゴしながら夏野菜の苗を物色してきました。苗を植えた後はたっぷりお水をあげる必要がありますが、雨があると助かります。なにせジョウロのハス口でお水をあげるのは時間がかかるのです。

 

 

 

ちなみに今回購入したのは・・・

 

・アイコ(トマト)

・イエローアイコ(トマト)

ミニトマト

・レッドオーレ(中玉トマト)

・ピーマン

・レッドピーマン

・ししとう

・唐辛子

・千両2号(ナス)

・庄屋大長(長ナス)

・耐病きゅうり 2種

 

とまあ全部で12種全部違う苗にしてみました。きゅうりは初挑戦です。すっごいたくさんもらうことがあって。やはりお漬物でとても重宝したし。そしてなによりもきゅうりは贅沢品で普段買わないのです。トマトの苗が多いのも同じ理由からです。買えないから作るってことで。

 

f:id:riki-yan:20160421203754j:plain

きゅうりは今から楽しみでしょうがない。

 

何度かここでも書いているのですが、昨年初めて畑を借りて野菜を作ってみたのですが。まあ失敗の連続で。植えたは良いけれど枯れる、喰われるは当たり前。収穫直前に落果するとかも多分に漏れずあるわけです。一応2年目ということなので、ちゃんと一週間前に土作りをして、野菜ごとの撒き時を本を読んで初歩的なミスだけは無くそうなんてそれっぽいこともしてます。これも経験ですね。

 

f:id:riki-yan:20160421203946j:plain

植えました。

 

 

こうして年間通して数十種類の野菜を作ってみて初めてわかることもたくさんあります。

 

 

ただの買って、食べるだけの消費者だった時にはなにも考えていなくて

 

「◯◯野菜って高いよね」

「やっぱり有機野菜がいいよね」

「なんで◯◯野菜おいてないの(時期外れなのに)」

 

 

まあ、私は視野の狭いただの口うるさいアホだよなぁと。

 

 

ただただ高い安いで判断している時には、生産している方の想像ができていなかった。種を植えればそれでいいわけでなくて、しっかり管理もしなくてはいけない。やはり値段相応に作るのが難しかったり。スーパーに行った時に、あんなに安定供給できているのとか。すげ〜ことなんだった思うのです(もちろん物流とか他にも理由がありますが)

 

 

有機栽培とかをある程度の規模でもって実現されている方とかには、もう頭がさがるばかり。普通に野菜を育てているだけでも、病気になるし、虫害もすごくてすごくて。どうしたらあんなに綺麗で美味しい野菜が作れるのかと。ちょっと知ったかぶりな有機かぶれだったときには「なんで農薬とか使うんだろう」「化学肥料とか体に悪そう」だとか言ってた私は本当にごめんなさいって感じ。口で言っているほど簡単なことはないです。

 

 

 

日本には四季があるのが魅力です。ってどことなく聞いたことのあるフレーズですが、もっともっと感じれるようになります。旬の野菜を食べると季節を感じることはあると思いますが。実際に育てると四季の恩恵をより体感できます。別に「だから野菜をみんな作りましょう」とはなりませんが、自然と感性が磨かれる感覚があります。これは野菜に限らず、園芸でもそうかもしれませんね。

 

f:id:riki-yan:20160421203902j:plain

なんかそれっぽい。

 

 

色々と能書きをたれていましたが。なんだかんだ言って

 

 

「俺さ野菜買わないんだよね。自分で作っているからさ」

 

 

ってそれっぽく言いたいわけですよ。

 

とにかくいいたい。

 

 

 

 

はい。

 

 

 

この歳で野菜を自ら作り、楽しむ姿って想像できなかったです。正直デザイナーって肩書きで仕事をしていたくらいですから、その時はいくら農業をやってみたいと言ってはいても、土を触る仕事をしていることって、いなたい感じに見えていたはずなんですが。そんなイメージもどこへやら。今の若い人からみたら自分はどんな風に見えているのか一度聞いてみたいものですね。とりあえず私のやっていることはオススメしませんが。だって戻れなくなりますもん。