ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

フィアーフィアー

ここ数日は大工仕事をしています。ちょっとした小屋を立てる準備です。ホームセンターにいって、木材を中心に建材を入手して、まあネジを打ったり、電ノコで木材を切ったり単純作業なんですけど。たまにやる作業なのでぜんぜん飽きません。去年のこの時期には農作業用の小屋を増築したこともあって、電動ドリルもお手の物って感じです。想像した通りに作業が進むとまた心地よくて、ますます楽しくなってしまいます。

 

 

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もう指は打ちません。

 

日中は寒かった。ここ数日はなかなか太陽も顔を出してくれません。とにかく空にかかった雲が重たい。どっしりと私にのしかかってきているような。自分が住んでいる場所から周囲を見渡すと、山々の上の方には雪がうっすらと積もり、白いようにも、灰色のようもみえます。そんな天気と同様なのか、今日はちょっと重たい?お話です。

 

 

 

最近、ある方に質問をされてずっと頭の中から離れないことがあります。

 

「何に恐れているのでしょうか」

 

聞かれる前までは全然考えてなかったというか意識をしていなかった。さして思い当たるのは自分の生命の危機が起きることを想像することくらい。しかし、自問自答をすればするほど恐怖が腹の底から湧いて出てくるような感覚に陥っています。

 

 

お昼時、ありがたくお誘いを頂いて。同じ住宅棟に住んでいる皆と昼食を食べにいきました。そのときにも不覚にもそれが露呈していました。ここしばらくずっと頭で考えている迷いがそのまま口から出てしまって、確かこの前もご一緒したときも同じ話をしてしまったよなぁと、後で気づく始末でどうしようもありません(なんども同じ話をしてしまって申し訳ない)

 

 

もともと、私は自分自身のことはあまり周囲に出すことは少ないことに加えて、何かの集まりに参加しなければ、一人でずっといることにも原因がありそうです。だからたまに人と会うとずっと話をしてしまうと。一人の時間はほとんど本ばかり読んでいるか、何かを耳で聞いているかですから。それは収集心の資質をうまく使っているから・・・いや、いないのか。とにかくインプットの量だけは多いのです。

 

 

もしかするとそれは、孤独という恐れにつながっている。これも質問をされて気づいたこと。一人で過ごしている時間は好きだけれど、この生活はいつまで続くのだろう。この先は自分はどうなっていくのだろうかと発想が広がっていって、それは自分はどうやって生きていこうか。と、行き着くようです。

 

 

インプットだけはしているので、人間は何をするために生まれてきたのだろうという問いについては、多くの偉人から少し手を伸ばせば届きそうな先輩方の助言を多く目にしてきました。いや、答えを探していました。それぞれ意見がありニュアンスは違えども、つまるところ。人のため。でもそれは一人では完結しないしできないこと。だから人のために動けば人の役に立っていることが実感できることに繋がるのかもしれないと。

 

 

人のためになることをやればいいんだと短絡的に考えるわけですが、それはそれで、人のために何ができるかわからないし、実は自分は人のためになれるような力がないと気づいてしまうのです。これまでそこそこ生きてきたけど、実は全部自己満足で、自分のためにしか行動をしてこなかったのかもしれないって。行動に対して意味を求めてしまうというのでしょうか。本当に好きなことをやっている人はこんなことは考えないのかもしれませんね(もっと動けよ自分ってところでしょうか)

 

 

恐れと向き合って(向きあえているかはわからないけれど)いると不思議なもので考えれば考えるほど、横になってもなかなか眠りにつくことができませんし、しまいには恐れの一部を描写したようなリアルな夢となって現れてきます。ぜんぜん普段夢とか見ないのに、ここ数日はずっとなにかしらの悪夢続きです。なにか開けてはいけない箱を開けてしまったのでしょうか。おかげさまで寝不足です。

 

 

しかし、問われたことは確実に隠れた内面へとつながっていくようにも思えます。こんなに自分は多くの恐れを持っていたんだと知ることはとても大きなこと。本当の恐れというのものは「よくわからない」「とらえられないもの」だと聞いたことがあります。実体として捉えることができれば対処もできそうです。

 

 

ああ、やっぱりいつもどおりのグダグダした感じになってしまいました。天気のせいにはしたくはないけれどやっぱり気が重たい。アウトプットを増やせばいいのだろうと思っている割に、本を読むペースばかりが上がっています。(天候不順で仕事ができない日が多いのもありますが)スカッとした太陽の下、春の陽気が立ち登れば、私の気持ちも晴れていくといいなぁ。

 

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重たい今日の空模様。

 

そんなことを願いつつ、眠気を誘う前には本の世界へ誘われそうです。