ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

愛情がたりない

今週は怒涛の勢いで、葡萄の粒抜きをしております。晴れてても、曇りでも、雨でもそんなの関係ないくらいに。だって間に合わないくらい成長が著しいのです。だから粒が張ってきてハサミを入れる隙間がどんどんなくなってきて効率が落ちる落ちる。そりゃあ作業がやりづらいわけで。そんなことを言っても葡萄は待ってくれませんので、黙々と作業をするのみ。集中集中。

 

さて、そうやって作業に追われているだけあって。葡萄の話しか書くことがないのが正直なところなのです。唯一書くことがあるとすれば野菜畑のことでしょうか。

 

週の頭に2日連続で夜間に雷雨、風雨にさらされる日があったのです。別になに気にすることなく毎日を送っていたのですが。畑を貸して頂いてるおっちゃんがぽつり。

 

「これじゃあ、畑のトマトとか背が伸びてきてるから倒れているかもしれんなぁ」

 

確かにそうかもなぁ。ってその時は流し気味に聞いていたのです。

 

そうして、その次の日に日中は天気だったので。仕事終わりに畑を見に言ったらですね。やっぱりいくつか倒れていたんですよね。トマト。しかも茎が折れてしまっているものまで。なんかそんな風景を見ていたら、悲しくなってしまって。大事に育てていたつもりになっていた私に「ガツン」と目覚めの一発を殴ってくれたかのような感じ。

 

 

畑を借りる前にはしきりにおっちゃんに問いかけていたんです。

 

「あんまし手間がかからん野菜だったらやってもいいよ」

「簡単に作れるものって何があるの〜」

 

なんてぐあいに。

 

そんな気持ちで接しているから、水撒きに行く時くらいしか畑を見に行かないし。雨が続けば水をあげなくていいから、畑に出向くスパンが開いてしまっていたのです。そうしたらどうしていたかといえば、畑を貸してくれているおっちゃんが、摘花してくれたり、誘引をしてくれたりしていたのですよね。そこにはもちろん感謝があったけれど、面倒を見てくれるって甘えがあったのだと。そこでは感じてしまったのですよね。

 

ちょっとこれでは、あまりに育てている野菜たちに申し訳が立たないなぁと。思い立ちまして。また次の日に。おっちゃんにどうしたらいいかを聞いて、竹で支柱を組み上げればいいと思うとの事で。仕事の休憩にブドウ畑に隣接している竹林に潜り込んでいって、支柱用の竹を伐採。張り切りすぎて竹の枝をのこぎりでカットしている時に、はずみで親指を切って痛い思いをしましたが(地味に痛いやつ)

 

そして週末に、麻紐と竹を使ってトマト用の支柱を組み上げました。

 

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素人でもこれくらいは。

 

組み上げた後には、野菜の根の周りにたくさん生えた雑草たちを、一生懸命手鎌で綺麗に除去して、各野菜の主軸を丁寧に誘引して、追肥をしてと。一気に作業を進めていきました。そんなことをしていたらですね・・・

 

「もっと栽培について学ばないといけなよなぁ」

「どうしたら良いかわからないというのはいいわけだから、自分で勉強をしておっちゃんに頼らずにできるようになろう」

 

って、変にやる気が出てきてしまって。この気を逃してはならんぞ。と。勉強する気が猛烈に出てきたのです。

 

  • 肥料ってどうして必要なのだろうか。
  • 土作りってなんだろう。
  • アルカリ?酸性土壌ってどっちがいいのか
  • 農薬って本当に使わない方いいのか

 

とか疑問があれよあれよという間に湧いてきて。どうしたらいいかと考えたら。簡単でした。得意の本をたくさん読んで、実践すればいいのだって。

 

関連書籍をネットでサクッと注文。

 

 

NHK趣味の園芸 やさいの時間 藤田智の 野菜づくり大全 (生活実用シリーズ)

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自然農法 わら一本の革命

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土壌学の基礎―生成・機能・肥沃度・環境

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とまあ、こんな具合に。藤田さんって、私が以前毎月買っていた、今日の料理ビギナーズでお見かけすることがあったので。野菜作りの本って多種多様にあったので。とりあえず買ってみた感じ。

 

 

軽くぱらぱら。目次にも目を通してみたけれど。なにやら勉強をしたら野菜だけでなくて、葡萄栽培にも良い影響を与えてくれそうな予感がしてます。そうしたら俄然楽しくなってきて、わくわく本を読み進めています。

 

これって一種の私の成功パターン?で。興味がわいた瞬間にそれをしっかり掴みさえすれば、自然と勉強できるのが強みだなぁとつくづく。

 

何か好奇心がわいた時。良いことが、悪いことが起きた時。なんでもいいけれど。気持ちを揺さぶられる瞬間って、大小だれでもあると思うのです。そうした「きっかけ」をうまくつかえばいい。今回は悪いことを目の前にして「このままではまずいよなぁ」って気持ちをうまくすくい上げることができたのです。

 

やりたいことがわからない。好きなことが見つからないとかってよく聞く言葉。そんなの探さなくても、自分の中に持っているのだから。外に探さなくてもいい。自分と向きあう時間をしっかり作るのが良いと思うけれど、潜在意識からチラっと出てきたものの端を掴んで引っ張ってみるのもいい。一度引っ張ったらその先が気になります。意識し始めます。そうしたらもう占めたもの。あなたを新しい世界へと誘ってくれるきっかけになるかもしれません。

 

もちろん、ハズレの時があるけれど(笑

 

 

ということで、今日も1日畑を耕して、ホームセンター行って、本を読んでいたら休日が終わっていました。

 

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おなすびがいいかんじでした。

 

夏の間は連休なんてものはないので、なかなか遠出ができない分。畑に愛情を注ごうと思います。ではでは。