ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

私の世界をあなたに押し付けます

今日は朝から小雨がぱらぱら。すこし肌寒い中でのお仕事でした。ジベレリン処理がすべての畑に行き渡り、粒が大きくなった場所から粒抜きの作業に移行しています。早い畑で、あずきの大きさを超えてきたくらいでした。勝沼のあたりを車で通ると、袋掛けなどをしている光景も。今年はやっぱり数週間生育が早そうですね。

 

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じめじめが始まりました。 

 

さて、山梨に来てからというもの、普通にいろいろな人と接しているだけでお野菜とかをいただいたりすることがあります。

 

  • サニーレタス
  • じゃがいも
  • とうもろこし
  • モロッコ豆
  • いんげん豆
  • かぼちゃ
  • なす
  • ピーマン
  • トマト
  • ミョウガ

 

これまでもらったものは数えきれません。節約生活を低所得者に甘んじている楽しんでいる私からしたら、もう嬉しいのなんのって、とても助かっております。そこには本当に感謝しかないし、◯◯さんが毎朝、毎夕、畑を手入れしたり水をやったりするのを想像しながら、ありがたくいただいています。もちろん採れたてだし。とてもおいしい。ただただおいしい。

 

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とうもろこし。むしゃぶりつきました。 

 

最近の世の中の傾向からすると、無添加は安心。無農薬だから安全。みたいな流れがある?のでしょうか。まあ普通に考えたらそうだよね。って感じるのでしょうけど。私からすると、いちいちそれを言うのには抵抗があるのですよね、それは個人の心のなかで勝手にやってくれって。周囲にしつこくアピールする必要は思うのですよね。どんなことにも言えることですけど、興味あって自分で調べて、それを元に個々に判断すればいいって。もともと前職の食品パッケージデザインをしている時にも感じていたことなんですけどね。私たちが「これ、いいよ!」ってアピールすればするほど、なんかウソっぽいよなぁとか感じることがあったり。本当にいいものって勝手に伝わってくるよなぁとも。

 

 

だから「オーガニックの◯◯を使っている」ってだけで、へんな評価基準ができて?良い、悪いの優劣というかイメージを勝手につけているような気がしてなりません。量販に流通している野菜を食べている人たちへのネガティブキャンペーンにも聞こえてしまって。そこには消費者からみての、生産者への勝手な偏見があって、決めつけて。感謝がないよなぁって。皆さんが野菜売り場で買っている野菜ひとつひとつが多くの手間をかけて育てているのですよね。手間をかけるというのは人の時間を使っているということで、人の命を削って作られたものであって。いただきますというのは、動物、野菜だけでなく「人の命をいただいている」のですから。

 

・・・というのも、私が農民になったからという事が半分。

 

ちょうど野菜の宅配?なのかよくわからんのですけど。そんなオーガニックをやたらと謳っているチラシばかりがポストインしていて、ちょっとやっきりしてしまったのが半分あったので書いてみました。

 

人間の興味ってそれぞれだし、大枠でも衣食住ってものがあって。おしゃれを楽しみたい人、おいしいものを食べたい人、良い家に住みたい人みたいにわかれているわけで。私などはそこまで突き出たものはないですが、あえて言うのではあれば、いちいちワインにはうるさいので食に傾倒しているのでしょう。ワインを勉強し始めた頃は「このワインは◯◯でさ〜」っなんて言いたくてしょうがなくて、というか、わけわからんくらい色々人に吹聴してた時もありました。(カッコつけたがりなんですよね。ワタシ)

 


他の例で上げれば、本をたくさん読むので私のオススメ本を教えてあげたり、投資をかじっているので人に薦めたり。とかなりふり構わず話をしていたんです。その時は「この人のために」って教えてあげているのだって気持ちで。

 

でもどこかで気づいてしまうのです。

 

「これって押し付けだよな」って。

 

それからは、どんな場面でも「私はこう思うよ」っていうし。本を読んで知識として伝えるときには「こういう考えがあって」のように伝えています。だってそれはその人にとっては必ずしも正しいことではないから(しかし熱くなってくると、結局喋ってしまっているのが本当のところですが)

 

という、私の押し付けの話でした。

 

明日は一時の晴れ間が広がりがるようで、朝早くからスピードスプレーヤーを駆って、1日が畑にお薬をまいていきます。太陽がバッチリ出てしまうと、かっぱをフル装備なのでなかなかいいダイエットになってしまうので、いい感じの晴れ時々くもりみたいなのがちょうどいいなぁと祈りつつ。朝一に備えて、おやすみしたいと思います。