ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

注目されなくても

いやぁ、今週末はいろいろなイベントが盛りだくさんだったようですね。参加したい気持ちを抑えつつ。畑で防除のためにお薬をまいたり、長く伸びてきた草たちをまさおくんに乗ってを一掃してきました。ちょうどいい感じでキリが良くなったので日曜はお休みとなったので、仕事終わりのその後は弾丸で静岡に戻ってきました。思えば5月は一度も戻ってきていなかったのです。今日を逃したら静岡に帰ってこれないな〜なんて思って。自分の中で決めている、月に一度のお墓まいりだけはどうしてもと思って。行かないと気持ち悪いというか、なんかそわそわしてしまってね〜。

 

農民は早起きなので、5時くらいに目が覚めてしまい。6時すぎにはお墓まいりのためにお家をでました。普通にお線香あげるだけなので、だからと言って特段なにかするわけではないのですけどね。

 

墓前に立って、お線香の香りのするなかで、目を閉じ、手を合わせる

 

この作法?ながれを行っている時は静寂に包まれます。そこには心の安らぎがあるんです。このなんとも言えない感じはなんでしょうね。おばばちゃんのためにお墓まいりに行っているはずなのですが、いつのまにか私のために出向いている気がします。手を合わせた時にはなんだか背筋が伸びて、不思議と自信が湧いてきたり、次の行動をするためのエネルギーをもらったり、要は元気になっちゃいます。

 

顕在意識の部分では心の決着はついているのですけど、潜在意識の部分ではまだ引っかかっている部分を毎回墓前の前で手をあわせることで癒してくれているのかもしれません。

 

 

さてさて、金曜日のお話ですが。たまたま同じ集合住宅に住んでいる方に誘われて音楽好きのあつまり?に参加してきました。その誘っていただいた方というのも、某ワイナリーにお勤めで方だったのですけど、掃除で何度か顔を合わせただけだったのですが、なんか初めてしっかり話をしてみたら、その方だけでなく何人かそういう方がいらっしゃったようでまさに灯台下暗しだったわけで。しかも私と同年代だったり。

 

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冷奴の上に生醤油についた山椒の葉

 

そのイベントには若手と言われる方が様々おりました。市役所にお勤めの方、栽培醸造家の方も多数いらっしゃので(中には雑誌とかで見た覚えのある方まで)いろいろな方に話を伺うことができました。農業についてしかり、勝沼についてのこと。若手と言われる方々は自分の町についてどう思い、どう感じているのか。そんなことを根掘り葉掘り。というか、ワインのことをメインに聞くべきなのに、町についてのことばかり聞いてしまって、何やってるんだろうとか思ったりしましたが。私の関心ごとがきっとそちらなんですよね(笑

 

山梨の人は閉鎖的だ。なんてことを申し訳ないながらに私は思っています。それは私が関わるの周囲の人がそういう仰るから。それも山梨に住まわれてる方がおっしゃるのです。だからダイレクトに聞いちゃいました。そうしたらイベントでお話をさせていただいたワイナリーの経営をされている方はこうも言っていました。

 

「学生の時はこの陸の孤島からどうしても出たかった」

「東京から実家に戻ると決まり、その戻る電車の中で“俺はもう終わった”って思った」

 

しかし、それはその時に感じたことで。実はおもしろい人はたくさんいて。そんなことはなかったよとも。話の中で私が「もっと周囲に告知というか、やっていることを発信したりはしないのですか?」ってことも聞いたのですが

 

「そういうことが下手ともいうけど、やろうと思わないのかもね。」

「自分が楽しいことをやるというのが大事だと思っているのではないかな」

 

去年は本当に知らぬ間に数十回も長野に出向いて。いろいろな活動などを目の当たりにした私はいつのまにかこう思っていたのです。

 

「なんでこんなに長野は盛り上がっているのに、今ひとつ山梨は盛り上がりに欠ける」

「私の住んでいる周りでも、何かしらやればいいのに」

 

その考え方って違うんだろうなって、その集まりの中で感じました。とうか私は一種の長野かぶれになっていたようです(だって楽しいのですもん)多くを世の中に発信することが全てじゃないよねって。人口減になるから何かしなくてはいけない!と思えば、何かすればいいし。そう思わなければ無理にやる必要もないのかなって。まずはそこ。あとは、色々と各地方によって成功例がたくさんあるので、真似できることはたくさんあったりするのですが、それはあくまで「その地域の一つ例」にすぎないので、入り口はマネというか模倣からでもスタートでもいいけれども。やはりそれぞれの地域のやり方に昇華させていかなければ。あまり進んで発信しなくても人を集める方法は・・・

 

なんてね。頭の隅でいろいろ駆け巡っていました。

 

その集まりに来ていた方々は誰一人知り合いがいなかったのですけど、馴染めているかどうかは別にして。誰とでも話ができるのって我ながら得しているなぁと。しかしねぇ、お酒を飲んでいたこともあり、初めて会った市役所の方や、ワイナリーの方を捕まえて、延々とその話題について語ってしまいましたやね(どんなふうに見えていたんだろう)その話の中でいつの間にか「今度◯◯さんのお宅に集まって皆でワイン会をやりましょう!」ということにもつながりましたので、ちょっとだけ山梨でも何かやってみない?なんて事を話してみて、なんとなく周囲の人がのってくれれば、なんかしてみようかな。

 

さてさて、夕方には戻らねばならんので。その前にラーメンか甘いものを静岡で補充しなけば!