ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

つかえがとれる瞬間

おやすみ終盤戦は予告通り静岡に戻りました。

 

f:id:riki-yan:20150430204109j:plain

地元の国道1号線 

 

世間的にはGWはこれからということですが、私は一足先にお休みを頂いておりましたので比較的道路の混雑もなく、道中は車の窓を全開にしながら山から海へ下って行きました。今の時期は初夏と言っていいのでしょうか。ちょっと暑いけど、窓を開ければ涼しい風が入り込んでくるこの感じ。別に私はいい車に乗っているわけではないですが、ちょっとしたドライブがとっても楽しく感じます。

 

まずはお家に戻る前に美容院にいって、アタマをスッキリ。私が髪を切る間隔って3ヶ月前後。側面の髪が耳にかかり始めたら頃合いなんですが、前のブログに書いたとおり今回は5ヶ月も間が開いていたので、切る髪の量も半端無いので床上が真っ黒になります。カットしてもらったらアタマが軽いのはもちろんこと。耳の周りはバリカン入れていただいているので、スースーして最高です。夏に向けて準備はバッチリですね。

 

美容院に行ったらカットして頂いている間にお話がつきものなのですが、美容師さんがうちの両親と知己の仲。私の幼少期をも知っているので話がしやすいこと。しやすいこと。今回なんか私が鏡の前に座った瞬間に

 

「いやぁ〜ガリガリじゃん〜」

「ちゃんと食べてるのそれ〜」

「胸板の薄さがすごいよ」

「すごい、真っ黒だねぇ」

 

と冒頭からたくさんのお褒めの言葉をいただきまして、もう話をした内容の半分がそのネタで押しましたからね。黒くなってきたから収縮色の効果もあって、より痩せているように見えたのでしょうかね。本当にありがたいことなのですが。最近の課題である「日焼けをいかに食い止めるか」もう無理だよなとか思うと同時に気にしないっこしようかと。

 

そのネタをだいぶ引きずりつつ「この後はお墓参りに行くんですよ〜」って。自然と話しがおばばちゃんの話になりまして、なんとなく私が思っていることをずらずらと話をしてたんです「死に目に間に合わなったのが今でも申し訳がたたなくて」「もっとやってあげたいことがあった」とか話をしていたんですけど。そうしたらとても気づきのある話をいただいたんですよね。

 

私の知り合いの人で、ずっと看病していても死に目に会えなかった人がいると。

 

  • 自身の祖父をずっとつきっきりで看病していて「また明日も来るね」っていって病室を後にして、次の日に病人行ったら亡くなっていた。
  • 自分のお父さんもしかり、前日まで話を普通にしていたのに、病室を後にして次の日に亡くなっていた。
  • 数年後にお兄さんが入院していたときは、昼間はずっとつきっきりでいたのだけれど、たまたま外せない用事ができてしまって、一日だけ病院から離れたら、その離れていた時に亡くなってしまった。

 

「だから別に死に目に会えなかったっているけれど、ずっと付きっきりでいても、一度も最期の時には付き添っていることができないこともあるのだから、そこをずっと気にしていたってしょうがないよ」

 

「生前からおばあちゃんがあなたを頼りにしていたことはお母さんから聞いているからだけど、多分ずっと頼りにしてきたからこそ、死に目には合わせたくなったかもしれないよ。人が亡くなる瞬間になる表情があるみたいだけど、それをあなたに見せたくなかったのよ。何も言わなくてもあなたはお墓参りにもいくし、世話をしてくれる安心感があったのだからそれだけあなたのことを思ってくれていたと思えばいいんだよ」って。

 

そう言われると、なんとなく引っかかっていた部分が外れた気がして。なんだか気持ちがすっきり出来たというのも納得できる部分が合ったからだと思います。時どきにふと思い出しては「なんであの時間に合わなかったのだろう」って悔やんでいたのですが。それもなんだかバカらしくなってしまって。美容師のおばちゃんのお陰でとても心が軽くなりました。とても大きな気づきでした。

 

その後におばばちゃんのお墓参りに。おばばちゃんに語りかけながら、お墓を綺麗にふき清めて、清掃をして。お線香をあげてくる。そして最後に手を合わせる。その手を合わせる時ってとても心が落ち着くのです。目をつぶっている間には周囲の音も聞こえなくなって静寂包まれて。そして手を合わせ終わった後にはとても心が穏やかになるのです。不思議と守られている感覚があるというかなんというか。もうお墓参りをしないと逆に落ち着かないですから。ご先祖様を大事にしなさいとはよく言いますが、その意味が感覚的にわかってきたのかもしれませんね。

 

さてさて、次の日には一日時間ができて天気が良かったので出かけてきました。

 

とりあえず街へ行くために地元の駅までの道のりを歩いていたんです。そうして歩いていたらなんとも偶然に、幼稚園からの知人がちょうど出勤するタイミングに出くわしたのです。とてもありがたいことに駅まで乗せて行ってくれることになって、なんともラッキー。道中も近況を聞きながら、ゆっくりと話が出来ました。私と同じく自分の意志をはっきり持って生きていると感じるので、話もとても合うし。街へ行く道のりから楽しくて最先がいいスタート。

 

 

その後は「前からお誘いしますね〜」と行く行く詐欺をしていた知人にお付き合いいただいて、お弁当やバゲットを買い込んで、地元の大学の公園でのんびりワインを飲みながらゆったりピクニック。木陰の下で涼みながらのんびり談笑して。それも昼間からお酒を飲むから余計に良いと。いつもどおりずっと話をふってしまう状態になってしまったのですが、ずっと話しのお相手いただけたし。前からのお誘いとはいえ、お誘いしたのは2日前なのに快く誘いを受けてくれてありがたいなぁと。

 

f:id:riki-yan:20150430204142j:plain

ピクニック日和でした

 

最後は街に出て静岡おでんを食べながらまたお酒を飲んでって、どんだけ飲んでいるんだよって!とこですよね。しかも最初から最後までツイていることだらけで大丈夫か〜とかも思ったのですけど。最初から最後まで私は周囲の人の縁に助けられているなぁとも、改めて感じざるをえませんでした。

 

びっくりするくらい充実したお休みになりました。明日からはまた畑に戻って葡萄と向きあうのですが、気持ちもとても充実しているので気持ちよく汗を流せそうな。張り切ってミスだけはしないように。気を引き締めて作業をしていきたいと思います。