ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

なんちゃって審査員

昨日はひさびさに朝から通学の気分。思えばもう8年前になるんですよね。当時はバイクで学校に通っていたことを思いだしました。校舎内に入ると、さすがに内装などに変化を感じられましたが、建物の作りがが変わっているわけでもなく、なんとも懐かしい。それだけ時間が経ったのですよね。時が流れるのは早いですね。

 

 

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コメダでしっかりモーニングして気合を

 

というのも、毎年この時期には私が通っていた母校の専門学校で卒業研究発表会があるのです。毎年お声がけをいただいていたのですけど、なかなか行く機会もなく、今回卒業してから初めて参加させていただきました。もう私はデザイナーではなく「農家」なのであまりアドバイスはできませんでしたが、学生に対して多少は質問させていただきまして、貴重な経験をさせていただきました。

 

アイスクリームプラネット - AllStarPro.

女性のグループが制作していたもの。

プロモーションとメディアミックスのテーマとのこと覗いてあげてください。

しかし、今の子はすごいね。

 

 

通っていた学科はコンピューターグラフィックス科。俗にいうCGってやつです。当時は映画、ゲーム、CM、PVとかが流行っていて、私には格好良く見えたものです。最近出会った方には元パッケージデザイナーですって紹介をしていただけるのですけど。自分は実は映像系の勉強がしたくて入っていて、就活とか東京の映像系をたくさん受けに行ってきたのです。当時はPVとか作りたかったですよ。で、パッケージデザイナー。DTPといった印刷技術とかは始めは全然興味なかったですからね。絵を描くのもそんなに好きじゃなかったですからね。そんな私がデザイナーしていたわけですから不思議なものです。

 

さてさて、実際に発表会をみた感想を言えば。クオリティーの差はあるにせよ。面白い作品ばかりでした。中には出来が良くておおすごいなぁって思ったものもあったり。この発想、見せ方はいいねぇ〜なんてものも。そして何より、皆が楽しそうに発表をしていたのはとても印象深く感じました。自信がありましたよ。ほんと。当時の私は比べると全然だめだったなぁとか。当時のことを思い出しながら眺めておりました。

 

そうやって眺めていると絶対思い出すことがあって。卒業制作発表の当日に遅刻して、めちゃくちゃ先生に怒られましたからね。かなり怒鳴られました。トラウマです。って私は確信犯なのでいいですけど、メンバーには悪いことをしました。その情景が今でも頭から離れないですから。それがあったおかげで締め切りに対する意識が変わったのは確かだと思います(ありがたいことです)

 

その他でプレゼンの様子をみてのことですけど。こいつ面白いなぁ、話をしてみたいなと思う魅力がある人が少なかったのが残念だったかなぁと(じゃあお前は面白いのかってなりますねw)その部分は当時在学していた時に感じていた事でもあるのです。作品ではとても工夫したり、面白い部分を研究したりとか視野が広いのに。実際の生活の面になると一気に狭くなる。大学と違って、専門学校は似たような傾向の学生が入学してくるので、いろいろなタイプの人と出会う機会が少ないので、宿命というべきことかもしれませんが。

 

最近の私の周りで出会った大学生の子達とか、その部分は強いなあと思うわけで。いろいろな人、場所、コトに頭に突っ込んでいる学生とか普通にこちらが質問すると帰ってきますし、物怖じせずに話をしますからね。あんまり「コミュニケーション能力」って言葉は使いたくないですが、やっぱりあるのですよ。そこまでスキルとかなくても、◯◯で出会った子みたいに。人間として覚えてもらえる。

 

専門学校ではスキルを学んでいるので、ある程度スタート地点では秀でている部分があっても、場を与えてもらえないと活躍できない。じゃあどうするかと言えば、畑違いの人や面白い人を見つけるコトになってくるのかなぁと。スキルだけでは勝てない部分ってどうしてもあるんですよね。

 

 

どうも最近は「人間力」の部分に注目しがちで、判断基準がそこに偏重してしまっているので、そういう考え方になるのでどうかとも思うのですけど。人間としての印象が弱いといくらすごい作品を作れても知られることはないのですから(芸術家、アーティストで知られることを望まない場合はその限りではないです)まあ、偉そうに書きましたけど。私はもう農民なので。これからのデザイナーさんにはそういった部分しか自信を持って言えないんですよ。きっと。

 

発表会後は久しぶりに先生を含めて、お疲れ会?といいますか、お酒抜きで食事をしながらゆっくり近況を伺うことができました。お酒を飲んでいないのにその後お茶までしてね。話題は尽きないものです。その中で、私の痛い過去の話があったりして「そんなことがあったのか」とか、同じ代の卒業生の近況を聞いて「お!まじっすか」みたいな。楽しくいろいろ伺えました。

 

そうして楽しい話をしていて思ったのは、本質の部分は全然変わっていないのだなぁって。成長しているようでいても当時のまま何も変わってない。そのことに気づけたのは大きな収穫だったなぁと。そして、今思えば専門学校の時に想像していた未来が訪れているんですよ。先生もおっしゃっていたのですが。

 

「お前は、学校にいる時から農業をやりたいって言っていたもんな!」

 

さすが!先生。覚えているんですねって。

 

そうです。専門の時に自分の口で農家をやるって言ってたのですよ。本当に行くとは思わなかったけどなとも言われていてちょっと驚いていましたけど(私もまさかそうなるとはおもわなかったですよ)今は自分の口からどんあ未来を語っているのだろうか・・・。内緒ですけどね。口に出せばなんでも叶いそうな気がしてきて嬉しくなってきてますが。思考は現実化するってほんとだよねって感じました。

 

皆さんはどうですか?昔想像していた未来と、現在って差があるのでしょうか。ちょっと昔に想いを馳せてみると、リンクしている部分があったりして面白いかもですよ。