ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

聞き上手。話させ上手。

しばらくは暖かい陽気に包まれながらの畑仕事でとっても楽しく仕事ができてます。今日もぶどうの畑の樹々のレイアウトを変える作業をしているのですけど、パズルみたいでもあり。頭を程よく運動させながらのお仕事だったので、ますます時間が過ぎるのが早い早い。バシバシ切ったので足元には無数の切られた枝が散らばっています。その中でもノコギリで切った太い枝を最後に一輪車に乗せてまとめて運ぶのです。

 

しかしいつもと違う。

 

それはトラクターをで畑を耕してあったから。普通に通るには、土がふっかふかで「いやぁ心地いいねぇ〜」「よく耕せてあるねぇ〜」って笑って話をしているのですけど。たくさん切った枝の重みでずっしり重量のある一輪車はね。もう大変。ここは砂浜かよ!ってひとりでつっこみを入れてしまうほどタイヤが沈んで進まないこと進まないこと。一人で何往復もしながら、最後には汗をかいておりました。今日一番の働いたと思った瞬間でした。もちろん剪定もしっかりやってますけどね!

 

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高い脚立に乗っての作業もだいぶ慣れました

 

とまあ、毎日楽しく仕事をさせていただいたいるのですけどね。ちょうど休憩しているときによく地元の人が通るのですよ。って、普通に仕事をしているときにでもですね。なんか視線を感じる時があるんです。そうすると・・・う、うしろに・・・。って感じで、す〜っと佇んでいるときもあるし。明らかに視線に気づいて欲しいような感じで見ている方もいらっしゃるのですよね。やっぱりっていってはいけないのですけど、ご高齢の方が多い・・・。

 

まあ、仕事中に話しかけられてしまうと、話がとまらずに仕事にならなくなってしまうので、申し訳ないながら軽い挨拶をする程度で収めるのですけど。今日は休憩中にちょうど通られた方がいたので、これはくるぞ!くるぞって構えたら。やっぱり。ここぞとばかりに話を始めたので「こりゃあ長くなりそうだぞ」って苦笑いな感じで正直いたのですけど。まあ、せっかくだから地元の話を聞いてみようと思い立って、色々と私の方から色々話をふってみて地元の畑の様子とか、ワイン用の品種をやっている人がいるのかとか。さらには現状のこの周辺地域の農業従事者の話を聞いていたのですよ。

 

そうしたらもう面白い話ばかり。というか発見がありすぎました。前から気になっていたある山に切り開かれた醸造用ブドウ畑は何が埋まっていて、いつ切り開かれて、どこにぶどうが出荷されているかまで。おいおい。おじいさん。そんな情報どこから仕入れてくるんだよってことまで。田舎のでの噂話は広がりやすいとはよく言ったもので。色々見て回っては聞いているんだなぁと。感心が半分。敵にしたら怖いなぁとも。いい噂を流してもらう分にはいいですよね。今日の話の中では共同で畑を開いた後に解散してしまって少人数で畑を回さなければいけないことがあったり、山を切り開いて畑を作ることって大変なのだなぁとしみじみと思いましたね。

 

あとは、まあ反省ですや。

 

私を含め、自分が!自分が!って話をしてしまう場面ってどうしても出てきてしまうの。逆に私が聞き手、相手がずっと自分の話をしてきたら私もちょっと嫌だなぁとも思ってしまいますから。でもそれだったら、自分が聞きたいことを話してもらうようにいざなうことで、相手はずっと気持ちよく話をしているようで、こちらの聞きたいことだけを話しているってこともできるのかもって(良いか悪いかは別として)そうすればなんとなくwin-winですよね。

 

相手に対して苦手意識を持つときは、自分とは合わないからって部分だとは思うのですけど。それはそれで、合わないからこそ自分の知らない世界を知っている人でもあると思うのです。「だから次回からは自分からそういう人に話しかけてみよう!!」とはすぐにはならないとは思いますが、なんとなくこの人合わないなぁという人がいたら。もしかしたら貴重な話や情報を聞き出すチャンスかもしれません。案外、聞き手に徹してみよう!と思ってみると、あら?別にそんな苦手じゃないかも?となる場合もあるかもしれませんよ。

 

聞き上手という言葉がありますが。ただ聞くだけではなくて。自分が聞きたいことを、気持ち良く相手に話をしてもらうということも。聞き上手に入るかも?しれません。

 

まあ、会社員時代に今のような柔軟な思考になっていたらストレスや苦労も少なかったなぁと(苦笑 歳を重ねるとわかることは多いですね。