ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

別に困ってない

ぶどうの収穫も終盤に差し掛かってきました。残りの畑も数える程度になりました。今年は雨が多く、日照不足の地域も多いらしく。ぶどうは例年からみると悪い年らしいです。まああくまで私が身近の人から聞いたところだけなので。離れた産地ではどうかはわかりませんが。

 

さてさて。メインは巨峰を栽培しているのですけど。私はこちらに来てから初めて知った品種のはねだしを少しいただく事ができたので、少しずつ食しています。

 

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 シャインマスカット

 

種無し、皮ごと食べられる事に加えて、マスカットの香りとしつこくない上品な味で勢力を広げている品種のようです。見た目もきれいで上等品になると、とてもいいお値段がするそうですよ。山梨の地元の小学生に数種類のぶどうを食べさせて、どれがおいしいかを聞くと、ダントツでシャインマスカットをあげるそうです。いやぁ、自分も東京に行ったときに千疋屋さんなど果物屋さんによって、ぶどうの価格とかみてみたのですが。あらまぁ、こんなにお高いぶどうなのね。とびっくりしてしまいました。

 

もともとのシャインマスカットの元をたどれば、マスカット(マスカットオブアレキサンドリアにあたるようなのですが、どうも日本のような湿度が多くて、粘土質の土壌にはなかなかあわないそうで、露地での栽培が難しくハウスなどの温室栽培でスタートしたそうです。そこから、日本の気候にあうアメリカ系のぶどうと掛け合わせていって、マスカットの香りを残しつつ、日本の気候に耐えうる品種としてシャインマスカットは生まれたようです。かなり苦労した結果生まれた品種のようですよ。

 

今では前述の通り、若い子たちには大人気の様子です。巨峰も今は種無しが主流なんですよね。それだけ現代は種ありは食べるときに手間と感じるのでしょうね。これから生まれてくるお子さんたちは、ぶどうは種がない果物として認知されるのではないかと思えてなりませんね。

 

さてさて。表題の話なんですけどね。ちまたでは農業をやる人が減って大変だって事はよくメディアに取り上げられるのですが、なり手が減って大変だ大変だって騒いでいるのはどうも流通側の問題だけであって、当の農家さんたちは別に困ってないように思えてしょうがないのですよね。普通に昔から農家やっている人は、自分の子供たちに家とかだって買ってあげれる余裕があるとかも最近耳にしましたし(笑)そうでなくて、自分のやれる範囲で農業をやっているし、自分たちが食べていれればいいって。そういう人たちにいきなり「地方から若者がやってきて農業をやりたい!って人がいるから教えてあげてください!」って入ってきたって、教えたりするのは面倒ですもんね。朝起きて畑に出て、日が昇って暑くなったら、お昼はゆっくりおうちで食べて、夕方涼しくなったらまた畑に行くと。雨が降ったら仕事はお休み。それがその人たちのライフスタイルなのだとしたら、邪魔はしたくないよなぁとか思ってしまうのですよね。いくら行政からお金が出ますよっていわれてもよけいな事はしなくないでしょう。

 

世間一般では、ニュースなどで農家は昔からの流れでずっときていてしまって全然変わろうとしないっていってますけど、そんなの外から勝手に決めつけているだけですよね。自分を変える事はできるけれども、人の考えを変えるのは難しいよねって話。

 

なんて感じで、色々考えるのですよね(頭ぐるぐるの思考状態は癖なので、全然プラスなのですけどね)

 

別に病んでいる訳でもなく、ちょっと思ったので書いてみました。やけに最近は「幸せ」基準で物事を考えるようになったためか、人に自分の幸せを強制できないし、人の幸せを邪魔してはいけないなとか思ってしまうのですよ。そうして考えると、困っている人を助けてあげようって言うのが勝手な押しつけで自分の「エゴ」なのかもなぁって。別に困ってないんですよみんな。声を上げて「助けてほしい」って人は実は少ないのはないか。困っていない人を助ける事はできない。そこをどう解決して進めていくか・・・まだまだ考える余地がありそうです。

 

久々に思考が拡散しちゃったまま書いてしまいました。前までは考えすぎて寝れない事とかありましたけど、ほどよく畑仕事をしてカラダを動かしているから悩みにはならないからいいですよね。というか、カラダが疲れていてすぐ寝てしまうだけなのですが。

 

明日は台風の影響で天気が下り坂。畑仕事はやるのかしらね。