ささブロ

鍬を置いて、山を降りた人

悪くなった時に考えればいいじゃん

とりあえず。葡萄の作業が一段落ということになりまして。毎日のように作業に追われる日々もしばらくお預けとなりそうです。なんとも嬉しい事に週末はお休みとなりました。久々に一人でゆっくりお酒を飲みながらゆっくりしております。明日からは地元での用事もあるので、台風をうまく回避しながら一時帰郷と相成りそうです。

 

さて、一応一ヶ月ちょっと農業に従事してきたわけです。はじめは作業に追われたり覚えたりすることで手一杯でしたけど。毎日やってくればコツをつかめて、作業にも余裕が出てきてですね。葡萄と向き合っている時には色々と私の癖である「内省」が働くわけなんですね。最高ですよ、鳥の声と風が通る音だけが響く中で、葡萄をさわっているんですからね。そんな中ぐるぐると思考が働いているわけです。毎日そんなことをしていたら少々感じたことがあったのでちょっと書いてみます。

 

山梨に来る前の私は夢中で取り組むことができることを探していたフシがあったんです。皆さんはどうかはわかりませんけど・・・年齢を重ねていくうちに焦りが生じてくるんですよね。「このままでいいのか」ってワード。別に前職がつまらなかったわけでもないし。普通に考えたらデザインの仕事って自分で考えたことが商品に反映されて。店頭に並んだりするんですよ。なんともカッコイイ仕事だったわけです。そのまま仕事をしていればそれなりにデザイナーとしてもやっていけたのかも(そうじゃないかも)しれません。今思えばそう思います。

 

それでも私はやめてしまったんです。

 

やめたのは複合的に重なりあった結果かもしれません。なんでデザインの仕事をしているんだろうって考えた時に答えが出なかったというのが理由かもしれません。なんとも社会人としては恥ずかしい話かもしれませんけど、仕事にやる気が出なくなってしまったんですよね。別に嫌だからってことでもないんですけどね。

 

会社の人や友人に相談にのってもらったりもしたんです。アドバイスもいただきました。でもその中で言われたことがどうしても腑に落ちなかったんですよね「自分が作ったものが世の中に出るということってすごいことで、喜びを感じないか」って言われた時に「すごいとは思うけど、喜びは感じない」っていうのが正直な気持ちだったんですよね。まあ単に当時の自信がなかっただけかもしれませんけど。もしかしたら、数年前から新しい人たちに出会う機会が多かったので影響を受けたのかもしれませんし、ワインに関わる仕事をするんだっていう衝動に駆られていたかもしれない。

 

でも最終的には「今新しい道に行かなければ、一生行かないだろう」って思ってしまったことなんですよね。勢いが出ている時ってすごいパワーがあるのだとつくづく思います(思い込みパワーかもしれませんけど)

 

これまた私の狭い考えかも知れませんけどね、本を読んだり心理学を勉強したりしたらこういう考えが染み付いてしまったんです。

 

「やる気がないとできないことは得意なこと、やりたいことではない」

 

まあやりたいことをやればいいじゃんってことなんですが。

 

色々できない理由を浮かべているときは、将来の不安を勝手に想像して、勝手に恐れるわけです。(私もそうでした)

 

「お金の心配をするのは、お金がなくなってしまってから考えればいい」

って本田健さんも言っていてですね。なるほどと思ったんですよ。

 

まあ ”今のところ” 不安もさほどなくこっちで生活しているからこう言えるのかもしれないですけどね。だから今のうちに書いときました。

 

というわけで。のんびりこちらでやっています。ご安心のほどを。

(心配のメールを頂いた方々ありがとうでした)

 

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